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2009年 02月 28日 ( 1 )

 

東京フィル第766回サントリー定期



この冬で一番冷え込んだ夜にほんとに熱い演奏を聞くことができました。
チョン・ミョンフンの凄さと東京フィルの底力を改めて認識しました。

それにしても、ほんとに豪華なプログラム。
今期最後の演奏会を締めくくるに相応しい贅沢な一夜でした。
とにかくオケが熱い。
熱いだけじゃない、ドッペル2楽章の冒頭、オケとソロがユニゾンで歌うとこなんか、
あまりの美しさにもう、うるうるしちゃいました。

一曲目はブラームスのピアノ4重奏1番ト短調。
レシファソ・ファドミレのテーマはすごくゆったりと始まりました。
ピアノはマエストロが弾いたのですが、さすがに指揮者!
この曲のメリハリをとことんうまく表現してました。
驚いたのは、オケ版で打楽器(特にシンバルとか)の入るとこを、
マエストロは右足で床をバーン・バーンと叩く。
これがまたすごい効果音で、ピアノ4重奏とは思えない重厚な響きになるから不思議です。
それにしてもこの曲は3楽章が美しすぎる。
ルセブさんのバイオリンとピオヴァーノさんのチェロと須田さんのヴィオラは
濃厚な響きいや~~もっと聴いていたい。
4楽章は、もうすごい心地良いテンポ。最後のクライマックスにむかって一気に進みました。

4重奏の後、休憩。

休憩時に廊下で渡邉辰紀さんにばったり遭遇。
「凄く良かったですね」と挨拶したら
「彼(ピオヴァーノさんのこと)この後もう2曲弾くんですよ」
いや~その通りでピオヴァーノさんはドッペルのソロのあとに
ピアノ4重奏のオケ版のチェロトップも弾いてしまったのです。
すごいパワー。それも弾けば弾くほど乗ってくるから、もう凄すぎます。

2曲目。ドッペルの冒頭の「チャーン・チャ・チャン」テーマは美しかった。
奏者の皆さん全然力んでいないのに凄く重厚な音がします。
お二人のソロにも魅せられました。
同じ奏者が弾いているのに、ピアノ4重奏よりもソロの音が重厚に聞こえました。
バックにオケが入ると、音が変わって聞こえるのですね。
さすがにブラームスはそのあたりまで考えて曲を作ったのでしょう。

ドッペルが終わったところでもう9時10分前。
ここからピアノ4重奏のオケ版が始まりました。
ドッペルではチェロ・トップは金木さん、トップサイドが辰紀さんでしたが
金木さんがトップサイドに移られ、ピオヴァーノさんがトップに座られました。
場内からはピオヴァーノさんに拍手が・・。

ピアノ4重奏のオケ版。これがまた素晴らしかった。
ピアノ4重奏のオリジナルよりも2倍も3倍も響きが輝きを増し
重厚になりました。
3楽章はやはり美しかった。
チェロ・セクションはピオヴァーノさんが加わってこれはもうなんともいえない美しい響きがしました。
4楽章は最初のピアノ4重奏よりももっと激しく勢いが増し
突き進みます。
圧倒的なパワーと迫力。そして緊迫感。
いや~今夜この演奏を聞けて本当にラッキーでした。
終演は9時40分を過ぎていたけど
時間を忘れた贅沢な一夜でした。
お客さんも熱狂!!
昨年のSBYOVが溌剌とした若さなら
今夜の東京フィルは成熟した大人の響き。

ピアノ4重奏のオケ版は、ベルリンフィルのギリシャでのサマーコンサートの演奏の衝撃が凄かったけど
今夜はそれ以上の感動がありました。
ほんとに良い演奏が聞けて幸福でした。
今月は新しい業務の立ち上げで大変な日々が続いたけれど
その疲れが吹き飛びました。

マエストロと東京フィルの皆さんに感謝です。

おまけ1:プログラムのメンバー表をみたら
   チェロセクションに長谷川陽子さんの文字が。
 一昨年の12月に芝浦工大で聞いたチェロ4重奏を演奏されていた
    長谷川さんでした。東京フィルに入団されたのですね。入団おめでとうございます。

おまけ2:サントリー到着前に全日空ホテルに寄ったら
     チェロトップの金木さんがいらっしゃいました。
     開演30分前なんだけど、リラックスした雰囲気でした。
     そうすると以前全日空ホテルで開演前に見かけた藤村さんに似た方
     やはりご本人だったのかも。

追記2009.3.2
ピオヴァーノさんの過去の演奏会印象記は
2007.9.8
2008.2.16.
2008.2.23
2008.10.19

で、見られます。

それから、あの上手さは凄い練習があってこそという記事は、こちらで。

by hideonoshogai | 2009-02-28 01:16 | 東京フィル定期 | Comments(4)