ある手紙
先日の岡谷市での「夢コンサート」で亡母への想いを込め
チェロを弾いた青年のシベリウス「アンダンティーノ ハ長調」を
録画し、毎晩何度も繰り返し見ています。
彼のチェロはチェロの技量とかを超越して、魂の篭った音がします。
とにかく感動的でした。
これが音楽の持つ不思議な力なのでしょう。
冒頭を聞いていると、ほんとに切なくて必ず涙腺が緩んでしまう。
この番組で読まれたお爺さんの手紙。
とても感動的なので、全文を紹介します。
16歳になる〇〇へ
火災事故以降この1年あまり
君は思いもかけない辛い思いをした事でしょう。
母を目の前で亡くした君の心情は察するに余りあります。
よく悲しみに耐え立ち直ってくれました。
世の中にはもっと大きな災害や不幸にあう人もたくさんいます。
自分だけが不幸などとは思わず16歳を踏み出してください。
セロを
繰り返し繰り返し
激しく弾く君を見て
悲しみをぶつけるものを与えて良かったと思いました。
今日はお母さんに届くよう
思い切りいい演奏をして
お母さんへの最後の贈り物としなさい。
祖父より
お爺さまにも一日も早く回復されますことを祈っています。
by hideonoshogai | 2009-02-26 09:34 | 人生 | Comments(0)