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ピアノと旅をする

昨日は、「ピアノの旅をする」という副題のライブを聞いてきました。
以前、ここでも案内したスパンさんのピアノ・ライブ。

会場はとても温かみのある小ホール。
今回が実は4回目なのだそうですが、自分が聞いたのは昨日が初でした。

パンフレットがとてもしゃれていて、解説も写真もレイアウトも
全部ご自身がなさったのでしょうね。

今回は「アンダンテ」がテーマ。
「歩く速度で」ということなのですが、自分はずっと
右手よりも左手の音、集中して聞いてしまいました。

自分がチェロという低音部のリズムを支える楽器を弾いているせいなのか
も知れませんが。
左手はただ規則正しく弾くだけでは単調になって、聞いていてつまらないし
音楽も死んでしまう。

でも昨日は最初から最後まで音が生き生きしていた。
最初のバッハから最後のシューべルトまで、時にはやさしくまた
激しく流れる川の流れをずっと眺めているようなイメージを浮かべながら
聞いていました。

田園の2楽章が一番好きな演奏でした。
最後のシューベルトの即興曲D899-3も良かった。

ベーゼンドルファーの音はとても澄んでいて響きが透明です。
体にやさしく聞いていて疲れません。
ピアノよりもスパンさんのピアノの音がきっとそういう音なのでしょう。

久しぶりにピアノを堪能しました。


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2008年9月28日午後3時~

Azusa Ichijo Classic Live  「ピアノと旅をする」

代々木アトリエムジカ

JS バッハ パルティータ4番
ベートーベン ソナタ15番 「田園」
グラナドス 「スペイン舞曲集より」
シューベルト「即興曲集より」D935-1,D935-3,D-899-3

アンコール 「月光」から2楽章

by hideonoshogai | 2008-09-29 18:58 | 音楽 | Comments(5)  

Commented by スパン at 2008-09-29 22:07 x
昨日はご来場いただきありがとうございました。
ベーゼンドルファーの音色は、楽器個体差が色々ありますが、
「自然な音」というところがどれも通じています。
まさに「体にやさしい」とおっしゃる通りだと思います。
ベーゼンドルファーの楽器づくりにおける理念と誇りを弾く度いつも
痛感します。また、私が自宅でもお願いしている調律師さん、
腕と耳が素晴らしく昨日も最高のコンディションに整えてくれました。
アンケートでもやはり、ベートーヴェンとシューベルトが人気高く、
これはひとえにあの楽器の持つ力によるものと思っています。
楽器の音が持つ魅力というのは、日頃クラシック音楽を聞き慣れないで
あろう人にも伝わるのだなぁ…ということが、とても嬉しかったです。
ピアノの場合、自分の楽器を携帯できませんから、
ホール選びの上で「楽器」という条件の占める比率が高く、
今までもなかなか「これぞ」というものが見つかりませんでしたが、
今後数年は引き続きあのホールを使おうと思っています。
来年はモーツァルト「イ短調ロンド」など弾く予定です。
その際には是非またご来場下さい。
Commented by スパン at 2008-09-29 22:14 x
<<追記>>
そうそう、あのパンフレットは毎年ひと月ぐらい前から
自分でデザインとライティングに取りかかるようにしているのですが、
その作業をしながら、都度のテーマによるイメージが
自分の中でよりクリアになっていくのがとても楽しいんですよね。
「抽象」として頭の中にあったものが形になる…本番前の準備としては
最高のイメトレです。以前に編集業もやっていたことがあるので、
ああいう作業はわりと得意なのです(*^^)v
Commented by hideonoshogai at 2008-09-30 14:44
スパンさん、一昨日は素晴らしい演奏ありがとうございました。
ほんとにベーゼンドルファーの音が自然で美しかったです。
私はピアノを聴くと「耳にキンキンうるさく」て聴くのが辛くなるときが
あるんですが、そういうことが全くなく楽しめました。

バッハからシューベルトまでの音楽は、
水源から湧き出た水が海まで流れていく様を連想させるような音で
した。
まさに「アンダンテ」という言葉を感じさせるプログラムでした。
最後の即興曲はチェロでもアレンジがあるのですが
チェロでもまた弾いてみたくなりました。
(いつか機会があったらピアノ伴奏をお願いしたいです。)

プログラムも細かいところにスパンさんのこだわりがあり
センスの良さを感じました。
後ろ表紙の足跡なんか、「いったいどうやって」とったんですか?
トカゲも「アンダンテ」からの発想ですか?

来年は大好きなモーツァルトの「ロンド・イ短調」。
また聴きに行きます。

今から来年のリクエストしていいですか?
アンコールでブルグミュラーを是非1曲聴きたいです。
アヴァ・マリアとか。。。短すぎてダメですか。。。
Commented by スパン at 2008-09-30 16:33 x
いいえ!! ブルグミュラーからのアンコールって、実は私も
いつかやろうと思っていたんです。25番か18番の曲集から…。

写真は、カメラの好きな友人がいて、休日になると一緒に代々木公園に行き(チラシとパンフレット表紙の写真は代々木公園で撮影)、夏の間、
一ヶ月ぐらいかけて、使えそうな素材を探しては
バンバン撮りまくってました。

トカゲは夏に一人で箱根に行った時にたまたま見つけて、
「おぉ〜、これは使える!!」と思って撮ってきました。
全長30cmぐらいの可愛いヤツでした(*^^)v
足跡の写真のロケーション、実は彫刻の森なんですよ。
ダメもとでセルフタイマー使って撮ってみました。

ベーゼンはアンサンブルや歌曲の伴奏にもとてもマッチしますね。
Commented by hideonoshogai at 2008-09-30 18:55
なるほど「彫刻の森」にあの足跡の道があるんですね。すごくリアルなんでどうやって撮影したのか?と思っていました。
来年ブルグミュラーやっていただけるんですか!?
それはとても楽しみです。

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