今年のチェロのまとめ
ずっとセバスチャン・リーのチェロ2重奏、作品60の5番6番を見ていただいた。
3月22日の発表会でも作品60の5番を師匠と一緒に弾いた。
セバスチャン・リーのチェロ2重奏は終了とし
9月のレッスンの際に,次からロンベルグのGrand Duo 作品36の1ではどうか、と師匠に提案していただき早速譜面を注文したが船便で約1ヶ月かかり10月に譜面到着。
しかし、譜面を開いてびっくり。
このロンベルグのGrand Duoはとてもレベルが高い曲で
簡単には弾けない。それにかなりの大作で1楽章だけでも5p、274小節もある。
難易度が高くて実はまだ2ページ目までしかさらえていない。
このままこの曲でいくかそれとも別の曲にするか、来年早々に師匠と相談しなくては。
9月からは、たまたま多重録音の世界にはまり込み、土日は部屋に籠もり、各パートを何度も何度も
収録しつづけるという地味で忍耐強い作業が続いた。
しかし、多重録音も始めて見ると、なかなか奥が深い世界で、自分一人でチェロアンサンブルの曲を
思うように作り込んでいける、という面白さがある。
チェロアンサンブルには、多くの名曲があるけれど、中でもクレンゲルの「賛歌」という12人のチェエリスの為の曲はチェロ弾き憧れの作品だ。
来年は、「賛歌」の各パートについて個人レッスンをうけながら時間をかけて多重録音を仕上げるというのも面白いかも知れない、と最近思い付いた。
というのも、この賛歌の冒頭は12番チェロから始まり、次は11番10番と順に音が受け継がれ
1番チェロへ向かって響きが右から左へ移動しステレオ効果が抜群の曲なのだ。
モノラル録音ではまったく面白みがないけれど、ステレオ録音ではかなりの音響効果が期待できる。
でも果たしてちゃんと弾けるかそして12声もの曲の多重録音がうまくいくかどうか。。。
職場でのボランティア演奏は、
7月7日(2回)、10月6日(2回)、10月20日(1回)そして12月22日(2回)の計7回弾く機会に恵まれた。
毎回患者さんとの一期一会がありそれぞれ思い出深いけれど
10月6日の演奏で「フィンランディア賛歌」を気に入ってくださり
最期までずっと私のチェロ音源を聴き続けてくださったSさんとSさんのご家族に改めて感謝したい。
そういう訳で、今年最後の音源アップは多重録音ではなく
先週の職場ボランティ演奏から、カッチーニのアヴェ・マリアです。
この演奏当日、私が10年程前から治療に関わっていたMさんがたまたま入院され
最前列で車椅子に腰掛けながら熱心に聴いて下さった。
来年は、7月に夕張メロンオケ
オケでは久しく弾いていないので、参加できるなら参加してみたい。
この一年間、拙いブログを覗いてくださってありがとうございました。
それではみなさま, どうぞよい年をお迎えください。
by hideonoshogai | 2015-12-29 09:01 | 音楽療法 | Comments(4)
ボランティア演奏と言っても、ほぼ単独ライブを年7回もするわけですから、hideoさん凄いです。
お仕事もお忙しいことでしょう。
聞いてくださる患者さんたちも、きっと、ほっと肩の力が抜けるひと時を味わっていたのではないかと、勝手ながら思います。
1年間、ご苦労さまでした。
わたしも楽しませていただき、hideoさんの真摯な態度を、見習いたいと思います。
音楽を聴くことで、辛い闘病のことを一瞬でも忘れていただけたら、と思ってチェロを弾いています。そう言っていただけてとても嬉しいです。
拙い演奏ですが、また来年もアップして行きたいと思いますので、
宜しくおねがい致します。
拙い演奏ですが、患者さんが喜んでくださるのが一番の励みになります。今年もできるだけたくさん弾けるようにしたいと思います。