発表会
今年も師匠とクンマーのチェロ2重奏。
作品22の3番。スイステーマの変奏曲。
昨年は作品22の2番で自爆してしまったけれど、今年はとても気持ちよく弾けた。
お昼にあった舞台リハーサルでは、16分音符をことごことくはずしてしまい
不安があったけれども、意外にも本番の方が断然良かった。
今年は舞台上に出るところから、萎縮しないように注意した。
背筋を伸ばし、客席をながめ、微笑みながら挨拶する。
座ってからもエンドピンの長さを椅子の高さに合わせて調節し
(昨年はこのエンドピンの長さが
うまい具合ではなく最後まで調子がでなかった)、
ちょっと調弦したことで緊張感が和らいだ。
弾いている間も、口元を緩めるように意識した。
口を半開きにしていた時間も結構あったかも。
しかし、なんと言っても1年前から職場ボランティアで何度も人前で弾いたことが
良い経験になっていたと思う。
今年の発表会のテーマは「誰のために弾くのか?」だった。
これはともすると忘れてしまいがちなテーマだ。
人前で楽器を弾く以上、必ず自分の音楽を聴いてくれる相手がいる。
自分はいったい誰のためにチェロを弾いているのか、
また今後もずっと誰のためにチェロを弾くのか改めて考える良い機会になった。
by hideonoshogai | 2012-12-11 19:01 | Comments(7)
わたしは、結局、自分のためかなあ。
聴いてくれる人を具体的にイメージしにくい環境ですね。
趣味なんだから別に気にしなくても良いのでしょうが、
誰のために弾くかを明確に持てるって素晴らしいと思います。
人前で弾く機会が与えられれば、当然そのとき聴いて下さると予想される人をイメージして練習するでしょうけれどね。
「それを言っちゃおしめえよ」なんでしょうけれど、
まだ人様に聞かせられるところまで行っていないというところもあります。
これについては、かなり自分なりに明確な目的点を持つことが出来たのですけれどね。
そこにまだ到達出来ていません。
hideoさんのような機会をもちたいですね。
特定の人というのではなく「自分にとって、とても大切人のために弾く」かもしれません。
これまで私のチェロをかげで支えてくれた家族であったり、
職場の同僚であったり、ボランティア演奏では、拙いわたしのチェロをわざわざ聴きに来てくださる
皆さんさんであったり、勿論、下手くそな私にいつも暖かく教えてくれる師匠であったり、いろんな人々です。
「人様に聞かせられるレベル」ではないというのは私もいつも感じていることです。
でもそんなレベルでも、人前で弾くのと、自分独りで弾くのとでは、弾くときの気持ちが全然違ってくるという事を
最近感じています。うまくは言えませんが、拙いながらも自分の演奏を聴いてくれる人のために心を込めて弾く
という行為自体が、自分のチェロの音をすこしずつ変えてくれているような気がします。
(次へ続く)
緊張のあまりほんとうに萎縮した音しか出せなくて、聞いてくださる人たちに申しわけない気持ちで一杯でした。
でも、そんな演奏でも、喜んでくださる人がいたことで、励まされ
そんな人たちのためにこれからもずっとチェロを弾こうという気持に最近変化してきました。
えにおさんも是非チャレンジして見てください。
師匠の師匠がいつも言ってたそうです。「1時間の本番は7時間の練習に相当する」と。
昨年の演奏があまりにも酷くて、映像を振り返って見てみると
入場のところからもうすでにすごく萎縮しているのがありありでした。
今年は「さあこれから私の演奏をどうぞ楽しんでください」というような気持をもって舞台に出ました。
それなりの効果はあったみたいです。
上手く言えませんが、すごく教えられ、励まされました。
やっぱりそうなると一番近くにいる人からかもね。
わたしもチャレンジに向けて一歩進めます。
hideoさんも大いにチャレンジして下さい。
先ずは健康、どうぞお大事に。