東京フィル第803回サントリー定期
を聞いてきました。チケットは完売で、三ツ橋さん相当人気があるようです。
三ツ橋さんは1980年生まれなのでまだ31歳。
とても小柄な方なのに指揮はダイナミックで、ブレスもとても大きくて、明快な棒でした。
「皇帝」(ピアノ:横山幸雄さん)の冒頭は全身の力をこめてタクトを振り下ろしオケも重厚かつ緊張感のある音で応えていました。
横山さんのピアノを東京フィルで聞くのは2度目?ですが、タッチのするどさ、豊かな音量そして重厚な響で圧倒されます。「皇帝」を生できいたのは実は初めて・・・かも。
RAブロックからステージをみていたから気づけたのかもしれませんが、1楽章では、チェロトップが一人で弾く箇所が随分多いのですね。この夜は金木さんがトップでした。
後半の「英雄」はどの楽章もかなり早めのテンポで三ツ橋さんどんどん攻めてきます。
前へ前へと進むこのテンポが耳に心地よくて、演奏に引き込まれます。
速いといっても音楽の流れはすごく自然で、三ツ橋さん、要所をバシッと決めてくれるので、メリハリがはっきりしていました。
3楽章もかなり速いテンポで、あれは弾くほうは大変でしょう。
英雄の3楽章や、第9の2楽章の速いスケルツォ。
弓を軽くとばす右手のコントロールが昔から得意ではないけれど
またちょっと練習しなくちゃ、という気分になりました。
終演後はブラヴォーがいつもより多かった。
今後が楽しみな指揮者です。
三ツ橋さんと東京フィルこんどはブラームスを聞いてみたいです。
by hideonoshogai | 2011-06-28 14:08 | 東京フィル定期 | Comments(0)