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チョン・ミョンフンのマーラー3番

昨夜のフェドセーエフの興奮がまださめやらないのに
本日もNHKホールへ出かけてきた。

今日はチョン・ミョンフン指揮NHK交響楽団のマーラー3番。
この大曲の名演を聴ける機会はそう滅多にないと思うが
今日のマーラー3番はまさに滅多にない名演のひとつではなかったか・・・。

4楽章のアルトソロの藤村美穂子さん。
Oh Mensch! と歌いだした、その瞬間にこの方すごいと思ったが
終演後にパンフの解説を見て納得。

バイロイト音楽祭で主役級での出演は日本人ではこの藤村さんが最初だそうだ。

このアルトの神秘的で深淵なソロのあと続けて演奏される
5楽章の「ビン・バム・ビン・バム」の響きの美しいこと。

6楽章は美しい弦のハーモニーでゆったりとはじまり
次第にテンポをあげ高揚させながら壮大なクライマックスへと進んでいく。
最後のティンパニは通常はティンパニ2のところを
さらに2つ追加して2×2で「レ・ラ・レ・ラ・レ・ラ」の連打の場面で重厚さを強調させていた。
あれはマエストロの提案だろうか、ホールのキャパが大きいNHKホールだから
あういうアレンジをしたのだろうか。
この最後のティンパニの演出はみごとにあたったがあれを叩くほうは
叩く直前に調弦(弦ではないから何というのだろう?)
音程がずれてないかどうかずっと叩く直前まで音程の調整をしていたのが
ちょっと大変そうだった。


10年ぶりぐらいでN響定期を聴いたが管楽器のソロも上手かった。
冒頭の1楽章も軍隊の行進のあとの
トローンボーンソロも見事だったし、
3楽章の牧歌的なポストホルンのソロもたっぷり聴かせてくれた。
あのポストホルンソロの伴奏の弦伴奏はpppの最弱音だったけれど
美しく響いていてさすがだった。


今回は自由席で開場に数分遅れて入場しただけなのに
自由席最前列はもう席が無かった。
最後列の1列前中央できいていたけれどそれなりに音は飛んできていた。
ただサントリーのRAブロックの音量に慣れてしまうと
NHKホール最後列はちょっと音響的に物足りない。

でもチョン・ミョンフンのマーラー3番に加え室内楽
(今日はバイオリンとチェロの2重奏:チェロは藤村さん)まで聴けて
A線1本分よりも安いのだから十分満足だった。

3階自由席だけに終演後の観客のブラボーの嵐は凄かった。
あれだけの名演、録画のカメラが入っていなかったのが残念。

ちなみにチェロは7プルト14人コンバスは12名で低弦もばっちりだった。
チェロトップは藤森さんトップサイドは桑田さん。


追記:3楽章のポストホルンを見事に奏でていた
   ホルン奏者は札幌交響楽団首席奏者の
   福田善亮さんとのこと。(情報はこちらから)。
   あのソロうまかった。
   アルトの藤村さんと福田さんは別格だった。

   3月1日の札響東京公演の楽しみが増えた。


追記(2013・4・20)
前日の演奏の6楽章がYou Tube にアップされていました。


by hideonoshogai | 2011-02-12 21:00 | 音楽 | Comments(3)  

Commented by ほんぶちょ at 2011-02-15 08:32 x
N響って、普段ヤル気あるんですかね?
大晦日のベトベンマラソンコンサートの時の方が普段より良かったような。。。。
Commented by hideonoshogai at 2011-02-15 13:55
ほんぶちょさん、こんにちは。いつも本気モードで弾いているとは思いますが、楽員も人間ですから指揮者との相性とか観客の良し悪しとか、意識してないようでも演奏が感情に左右される場合があるのかもしれませんね。マゼールのベトベンマラソンはよかったみたいですね。
Commented by hideonoshogai at 2013-04-20 07:01
この演奏の6楽章がYou tube にアップされていたので貼っておきました。
ティンパニ2×2は23:30ぐらいから

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