2017年3月から、毎週火曜日にチェロで参加している
弦楽アンサンブル花音では毎年11月に、いつもご指導いただいているT先生門下生の発表会に必ず参加して一年間の練習の成果を披露してきました。大勢の生徒さんたちの演奏の合間に弾くので、時間は10~15分位、ジャンルはクラシック曲に限られます。
昨年は、レスピーギの「リュート後ための古代舞曲とアリア」の3,4楽章を弾きました。
今年は、モーツァルトのディベルティメントkv138全曲を弾きます。
で、今年の発表会が終わると来期の発表会で弾く曲を皆で決めることになります。
いつも、候補曲を数曲持ちより、その譜面を用意してほぼ初見で全ての曲を弾いた後、投票で決めます。
来期の曲は何がよいか、数日前、ぼんやり考えていました。
このところ、チェロのメンバーが増え4人になり、バイオリンも二人増え、先週からビオラも増えて4人になりました。
この位の人数だと、もう弦楽のための交響曲ができるのでは!?
と思った時に思いついたのが、
メンデルスゾーンの弦楽のための交響曲九番です。
実は、この曲、私が大学オケに入団して最初に弾いた曲。
もう50年以上も前のことですが、とても良い曲だったと思い、改めて聞き直しました。
一楽章は、モーツァルトの後期交響曲リンツのように冒頭に重厚なGraveがあり、その後軽快なアレグロが二分の二で続きます。
バッハの影響か後半にはフーガもみられます。
一楽章だけで、恐らく10分位になるでしょう。
ちなみに、二楽章はガラリと雰囲気が変わり、もう完全に室内楽の響きです。しかも前半はバイオリンだけ後半はビオラと低弦だけというコントラストがおもしろいです。ここもバッハのフーガの技法に似た響きが聴かれます。
三楽章はスケルツオのあとゆったりした懐かしいメロディー。
実は、この曲、メンデルスゾーンが14歳の時に滞在先のスイスで作曲したことから「スイス交響曲」とも呼ばれ、三楽章の後半では、そんなスイスらしい雰囲気を感じます。
四楽章は軽快に疾走して終わります。
これは、結構難しくて練習は苦労すること間違いないですが、来期の候補曲の一つとして提案したいと思います。
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