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ロストロポービッチのブラジル風バッハ1番


ロストロポービッチの生演奏はこれまで残念ながら一度も聴いたことが
ありません。
最初で最後だったのが2006年12月ショスタコ8番の指揮でした。
(おそらくこれが彼の最後のコンサートだったのではないか?)

偲ぶ会の際、映像の中でロストロポービッチが語っていた言葉

「演奏するものは、演奏する時に作曲者の感情を再現することがもっとも
  大事だ。作曲したときにその作曲家が、悲しみを表現したかったのか
  楽しさを表現したかったのか。」

は今でもすごく印象に残っています。

それならば、ロストロポービッチはどんな感情をもちながら
この曲を弾いていたのでしょうか。




この動画がアップされたのは、昨年4月なのにまだ207回しか見られていません。
こんな名演奏がたった207回とは。

ちょっと音程がはずれたり弱々しい弾き方に見えるところもありますが
ラストなど凄い気迫に圧倒されます。

ロストロポービッチという言葉がタイトルにも解説にものっていないので検索しても
ヒットしないのでしょう。
おそらく最晩年の演奏と思われます。

どこかの野外音楽祭で
室内での演奏を大型スクリーンで写しています。
実際にステージ上で演奏しなかったのは、
歩行が困難とか何か健康上の理由があったのでしょうか。
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by hideonoshogai | 2010-02-23 12:39 | 音源 | Comments(2)  

ピアノ曲のアレンジ


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昨日、練習のあとに楽譜棚からふとシューベルト「即興曲」の譜面を取り出し
開いたら、
アレンジの名前に見覚えが・・
左上に、チャイコフスキーのピアノ曲「朝の祈り」
チェロアンサンブルにアレンジした
Valter Despalj
のお名前が・・・
あのチャイコで4番チェロを弾いておられる方がこの「即興曲」をチェロソロ用にアレンジされていたんだ、
と感慨を新たにしました。

Valter Despaljさんはいろんなアレンジをされているんですね。

ところで、前回紹介したチャイコの「朝の祈り」は
ブルグミュラーの「アヴァマリア」にすごく全体の雰囲気が似ていると思います。

この方のアヴァマリアはテンポがすごくゆっくりで哀愁があって大人っぽくて
好きな演奏です。

7年ほど前、ラカルティーナの藤森さんに
サイン会の際
「ブルグミュラーの「アヴァマリア」を是非チェロ4重奏で演奏して聴かせてください」、
とあつかましくもお願いしたことがあります。
はたして、その後、アンコールとかで演奏していただけたのだろうか・・・
最近ラカルティーナにはほとんど行っていないので残念ながら確認できずにおります。


Valter Despaljさん、「アヴェマリア」もチェロ4重奏にアレンジしてくれないかな。
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by hideonoshogai | 2010-02-15 12:59 | Comments(0)  

弓退院

練習の時にいつも弾いている弓は2本。
実はそのうちの1本が具合が悪くなって2週間以上前に入院しました。

1月下旬に、弓ねじのシャフトが黒壇から抜けてしまって弓の毛をはったり緩めたり
できなくなってしまったのです。

この弓は購入した時から弓竿(スティック)の軸とシャフトの軸がわずかだけずれていて
もともと弓ねじがスムースに回らなかった。

で、このために黒壇でシャフトを固定している部分に負荷がかかり
シャフトが緩んでしまった、という訳です。

それからスティック自体にも小さな割れがありました。
これは自分ではまったく気付かず、入院させて初めて指摘されました。

修理は
スティックの穴埋め
スティックの割れ修理
フロッグまわり調整
シャフトを抜けないように修理

スティックにシャフトが入る穴を完全に埋め、スティックの軸とシャフトが完全にまっすぐになるように
穴をあけ直す、という結構大がかりな修理でした。

修理が完了し今日弓を受け取ってきました。
弓ねじがスムースに回ります。
まるで別の弓のよう。

毛替えもしてもらったので早速松脂をぬって音を出してみたら
入院前と全然音が違う。
なんでこんなに鳴るの?というぐらい響く。
隣の部屋に居た息子も「なんか今夜は凄くチェロ鳴っている」と驚いていた。

単に毛が新しくなったからなのか
それとも弓を修理・調整したことで弓が生き帰ったのか
どちらにしても、チェロが鳴るようになったのは嬉しいことです。
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by hideonoshogai | 2010-02-12 23:19 | チェロ | Comments(2)  

誠実な音


石坂団十郎の演奏をTVで初めて聞いたのは、2006年、NHK音楽祭でのエルガーのチェロコン(指揮:ノリントン)でした。

此の時のノリントンは、「ピリオド楽器奏法」に徹していて、モーツァルトの(確か?)39番をノンビブラートで演奏し、そして、エルガーのチェロ・コンでもソリストにノンビブラート奏法をさせたのでした。

モーツァルトの時代なら判るのですが、正直「エルガーで何故ビブラートなしなの?」と驚きました。
ノリントンの解説によればエルガーのチェロ・コンが初演された頃でも、まだビブラートはそれほど一般的ではなかったそうで、できるだけオリジナルに近い響きをだすためにノンビブラートにしたのだそうです。

しかし、弦楽器奏者にとってコンチェルトをノン・ビブタートで弾くなんてことは、物凄い冒険だと思いました。
ビブラートなしだと、音程の僅かなごまかしがまったくできないし(←自分の場合です)
音程が「びしっ」と正確に決まらないと楽器がしっかり響かない。そして何よりも音の表現や音色を右手だけで変化させなければならない、などなど

他にもきっとソリストにしかわからない大変な事があるはずで、ノンビブラートで一曲全部弾ききるのは難行苦行といっても良いぐらい過酷、と自分には思えました。

しかし実際に演奏が始まると、ノン・ビブラートの方が音が鮮明で楽器が良く響いているではありませんか。
これには驚きました。

これまで聞いたことがない実に新鮮な響きで堂々とした演奏でした。
そして「この石坂団十郎はただものではない」と思ったのです。



今回のプログラムはオール・ベートーベン。

明日のコンサートも聞けばすべてのベートーベンのチェロ作品を聞けるのですが、11日と13日どちらにするか悩んだあげく、大好きな2番と3番1楽章の初稿が聞ける11日を聞いてきました。


フィリアホールは初めてでしたが、こじんまりとして響きも室内楽やソロにはぴったりで
好きになりました。

団十郎さんのチェロはストラディバリウス(←これも今回の楽しみでした)ですが
この楽器がほんとに美しい。
なんとも言えない奥行きのある深い色あいで、眺めていてうっとりしてしまいました。

そしてその音は、やはり素晴らしかった。
団十郎さんは、ビブラートは抑え気味で実によく楽器を鳴らしています。

右手が特に美しくて、ボーイングが完璧です。
ベートーベンのチェロソナタは音符が一見すごく単純で簡単そうですが、それをどう表現するかものすごく難しい。
団十郎さんの音は一言でいえば「誠実な音」。
そんな印象を持ちました。

楽譜に忠実なだけでなく、それを超えて「自分はこのベートーベンがこんなに好きなんです」「どうぞ私のベートーベンを聞いてください」そんな風に自然体で語りかけてくるような音楽でした。

3番のソナタ1楽章の初稿はとても面白かった。
ある意味、普段聞きなれた曲とは、まったく違う曲に聞こえます。

初稿ではチェロの高音域の出番があまりなく、「輝かしさ」が少ないように思えました。
でも初稿も1楽章として十分すばらしい。


伴奏のシルマーさんのピアノも凄かった。
団十郎さんのチェロを邪魔せず、チェロとの対話が絶妙。
あれだけベートーベンをうまく弾ける人はそんなにいなんじゃないか、
と思いました。

そして昨日一番驚いたのはアンコール。
シューベルトのアルペジオーネの2楽章を弾いてくれたのです。
これが実に美しかった。

あのアルペジオーネを聞けただけでもコンサートに行った甲斐がありました。



終演後にサイン会がありましたが自分は並ばず記念写真のみ。

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手前が団十郎さん、奥がシルマーさん。


今回の日本ツアーはこれから
大分、宮崎、三春、そして、東京カルテットとシューベルトの弦楽5重奏(←これは勿論完売)、最終日には武蔵野市で一夜でベートーベン全曲演奏があります。

詳細はこちらで。
今回も三春で演奏される経緯やアルペジオーネの音源が見られます。


おまけ1
当日チケットセンターでダメもとと思いながら
休憩時に4月30日のペレーニのチケットあるかどうか尋ねたら、S席2枚A席2枚残がありました。
幸運にもS席1枚ゲット。
なんでも2月6日一般発売と同時に一旦完売したのだそうですが
その後大手のスポンサから15枚キャンセルでて再度発売されたのだそうです。
ということは「チケット完売」の場合でも諦めずに
直前までチケットあるかどうか問い合わせた方がよいということ?
今後の参考にさせていただきます。

おまけ2
終演後fuさんとばったり遭遇。
サイン会の写真をとったあと
おまけ1の話や、団十郎さんのことなどしばし改札前で立ち話。
fuさん、ありがとうございました。
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by hideonoshogai | 2010-02-12 12:54 | Comments(9)  

チェロ漬け


今日は家族が不在なので、久しぶりに午前中から練習できます。
これから2時間練習して
午後からは石坂団十郎のベートーベンを聞きに行きます。
たまにはこんなチェロ漬けの日があってもよい。

石坂団十郎のドビュッシー


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by hideonoshogai | 2010-02-11 09:28 | チェロ | Comments(0)  

SBYOV初来日のアンコール「マンボ」

 
↓で紹介した、SBYOVの初来日の時の
アンコールが教育テレビでオンエアされたその日に
Youtube にアップされていたんですね。
知らなかった。

(「税理士で下手なチェロ弾き」さん、情報ありがとうございます。)



あの夜の興奮と感動が蘇ります。
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by hideonoshogai | 2010-02-10 19:18 | 音源 | Comments(4)  

adios nonino


昨日のサントリーでのコンサートから
頭の中を アディオス・ノニーノの旋律がぐるぐる廻り続けています。

チェロで検索したら、SBYOVの演奏した動画がありました。
ソロは勿論チェロ。
この動画では冒頭にDudamel が最前列で微笑みながら聞いている姿が
指揮者の右側に写っています。
(SBYOVを聞いているDudamel の映像は貴重だ)



これは、ほんとにピアソラの傑作だ。
チェロのソロはもちろんいいのだけれど、
5:14からのオケ、ジ~ンとくるなぁ。
特に、5:36~体を揺らしながら熱くチェロ弾いているアフロ君の後ろ姿に
ジ~ンと来てしまいます。

最初の方で一部カットされているのと最後で音質が悪くなるのが残念。
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by hideonoshogai | 2010-02-08 18:46 | 音源 | Comments(2)  

30年という歳月


ここのところずっと連続してアップしていたCrocellomania のチェロアンサンブルの動画は
実は先日偶然たどりついた、こちらの「税理士で下手なチェロ弾き(Tさん)」のブログで知りました。

Tさんが渡邉辰紀さんのファンであること、
そして今日のサントリーのコンサートへ行かれることも記事から
わかったので、一昨日コメントを書き込んだところ・・・・なんと
そのTさんは、実は、もう30年以上も前に私がトラでチェロを弾いていた大学オケのチェロ弾きさんだった
ことが判明。
今日30年以上の歳月を経てTさんと再会してきました。

お互い、ブログをやっていなかったら30年以上もたってこういう風に会うことはなかったでしょう。
たまたま、Tさんも私も渡邉辰紀さんのファンであったこと。
それに今日のピアノトリオのピアノニストを弾かれた佐藤美佳さんが、実はTさんのご近所に
お住まいでいらっしゃること。
そんな人と人との繋がりが重なりあって、Tさんとの再会が果たせたのでした。

で、本日のコンサート
一昨年の8月に聞きに行けなかったチャイコの「偉大な芸術家の思い出に」がメインプログラム。
冒頭に佐藤美佳さんのトークがありました。
実は1979年の5月、
当時音大生だった佐藤さんが東京文化会館でスークトリオの演奏する
チャイコフスキーの「偉大な芸術家の思い出に」を聞かれたそうですが
その時の演奏があまりにも素晴らしくて、感動的で
ご自身もいつかこの「偉大な芸術家の思い出に」を演奏したい
とずっと思っておられたのだそうです。

そして、その夜から、30年以上の歳月を経て
佐藤さんの渾身の演奏を聴くことができました。
ヴァイオリンの宮川正雪さんチェロの渡邉辰紀さんも凄まじかったです。
辰紀さんの弓の毛が切れるのを初めて見ました。
最後のピアノの音がなり終わった後
立ち上がった佐藤さんの目が少し潤んでいるように
見えました。

アンコールはピアソラのアディオス・ノニーノ。
これも素晴らしかったです。

スーパーチェロアンサンブル・トウキョウで丸山さんのチェロソロを何回が聞いていましたが
今日の辰紀さんのソロはほんとに素晴らしかった。
思わず涙腺が緩みました。

今日は、素晴らしい「偉大な芸術家の思い出に」を聞けただけでなく
青春時代、一緒にチェロを弾いていたチェロ仲間と30年以上の歳月を経て再会することができ
忘れられない日となりました。
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by hideonoshogai | 2010-02-07 22:35 | 音楽 | Comments(4)  

そして極めつけは・・


チャルダッシュ。

この演奏は、ほんとに・・
ほんとに・・・びっくり仰天です。

マスケナダで2番チェロを、シューベルトでトップを弾いている
Karmen Pečarという名の女性チェリストの演奏。




すごいテクニック。
テクニックだけじゃなく表情豊かな素晴らしい音。

こういう無名(←自分が知らないだけか?)すごいチェリストが
世の中にはまだ大勢いるんでしょうね。


karmen pecar の詳しいプロフィールはこちら

やはりすごい経歴のチェリストでした。
13歳でエルガーのチェロコンでデビュー。

Valter Despaljさんのお弟子さん。
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by hideonoshogai | 2010-02-05 13:02 | 音源 | Comments(4)  

マスケナダ


音源アップが続きます。
チャイコの「朝の祈り」と同じ日のプログラムと思われます。
ボサノバの定番曲「マスケナダ」。

こういう曲はなかなかノリノリで弾けないです。
私の場合、リズム音痴なので初見だと必ず落ちる(笑)。

それにしても皆さん楽しそうに弾いておられます。


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by hideonoshogai | 2010-02-05 12:51 | 音源 | Comments(0)