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東京フィル第766回サントリー定期



この冬で一番冷え込んだ夜にほんとに熱い演奏を聞くことができました。
チョン・ミョンフンの凄さと東京フィルの底力を改めて認識しました。

それにしても、ほんとに豪華なプログラム。
今期最後の演奏会を締めくくるに相応しい贅沢な一夜でした。
とにかくオケが熱い。
熱いだけじゃない、ドッペル2楽章の冒頭、オケとソロがユニゾンで歌うとこなんか、
あまりの美しさにもう、うるうるしちゃいました。

一曲目はブラームスのピアノ4重奏1番ト短調。
レシファソ・ファドミレのテーマはすごくゆったりと始まりました。
ピアノはマエストロが弾いたのですが、さすがに指揮者!
この曲のメリハリをとことんうまく表現してました。
驚いたのは、オケ版で打楽器(特にシンバルとか)の入るとこを、
マエストロは右足で床をバーン・バーンと叩く。
これがまたすごい効果音で、ピアノ4重奏とは思えない重厚な響きになるから不思議です。
それにしてもこの曲は3楽章が美しすぎる。
ルセブさんのバイオリンとピオヴァーノさんのチェロと須田さんのヴィオラは
濃厚な響きいや~~もっと聴いていたい。
4楽章は、もうすごい心地良いテンポ。最後のクライマックスにむかって一気に進みました。

4重奏の後、休憩。

休憩時に廊下で渡邉辰紀さんにばったり遭遇。
「凄く良かったですね」と挨拶したら
「彼(ピオヴァーノさんのこと)この後もう2曲弾くんですよ」
いや~その通りでピオヴァーノさんはドッペルのソロのあとに
ピアノ4重奏のオケ版のチェロトップも弾いてしまったのです。
すごいパワー。それも弾けば弾くほど乗ってくるから、もう凄すぎます。

2曲目。ドッペルの冒頭の「チャーン・チャ・チャン」テーマは美しかった。
奏者の皆さん全然力んでいないのに凄く重厚な音がします。
お二人のソロにも魅せられました。
同じ奏者が弾いているのに、ピアノ4重奏よりもソロの音が重厚に聞こえました。
バックにオケが入ると、音が変わって聞こえるのですね。
さすがにブラームスはそのあたりまで考えて曲を作ったのでしょう。

ドッペルが終わったところでもう9時10分前。
ここからピアノ4重奏のオケ版が始まりました。
ドッペルではチェロ・トップは金木さん、トップサイドが辰紀さんでしたが
金木さんがトップサイドに移られ、ピオヴァーノさんがトップに座られました。
場内からはピオヴァーノさんに拍手が・・。

ピアノ4重奏のオケ版。これがまた素晴らしかった。
ピアノ4重奏のオリジナルよりも2倍も3倍も響きが輝きを増し
重厚になりました。
3楽章はやはり美しかった。
チェロ・セクションはピオヴァーノさんが加わってこれはもうなんともいえない美しい響きがしました。
4楽章は最初のピアノ4重奏よりももっと激しく勢いが増し
突き進みます。
圧倒的なパワーと迫力。そして緊迫感。
いや~今夜この演奏を聞けて本当にラッキーでした。
終演は9時40分を過ぎていたけど
時間を忘れた贅沢な一夜でした。
お客さんも熱狂!!
昨年のSBYOVが溌剌とした若さなら
今夜の東京フィルは成熟した大人の響き。

ピアノ4重奏のオケ版は、ベルリンフィルのギリシャでのサマーコンサートの演奏の衝撃が凄かったけど
今夜はそれ以上の感動がありました。
ほんとに良い演奏が聞けて幸福でした。
今月は新しい業務の立ち上げで大変な日々が続いたけれど
その疲れが吹き飛びました。

マエストロと東京フィルの皆さんに感謝です。

おまけ1:プログラムのメンバー表をみたら
   チェロセクションに長谷川陽子さんの文字が。
 一昨年の12月に芝浦工大で聞いたチェロ4重奏を演奏されていた
    長谷川さんでした。東京フィルに入団されたのですね。入団おめでとうございます。

おまけ2:サントリー到着前に全日空ホテルに寄ったら
     チェロトップの金木さんがいらっしゃいました。
     開演30分前なんだけど、リラックスした雰囲気でした。
     そうすると以前全日空ホテルで開演前に見かけた藤村さんに似た方
     やはりご本人だったのかも。

追記2009.3.2
ピオヴァーノさんの過去の演奏会印象記は
2007.9.8
2008.2.16.
2008.2.23
2008.10.19

で、見られます。

それから、あの上手さは凄い練習があってこそという記事は、こちらで。

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by hideonoshogai | 2009-02-28 01:16 | 東京フィル定期 | Comments(4)  

オール・ブラームス


本日の東京フィルサントリー定期はオール・ブラームス。
それも大好きなピアノ4重奏第1番ト短調のオリジナル版とオケ版(シェーンベルク編)を一晩で聞けるのだから、これはもうたまらない。
このピアノ4重奏、とにかくチェロがかっこよい(←勿論、各パートすべて素晴らしいけど)。
いつか演奏してみたいと思って楽譜まで購入したけれど
実現する日はくるだろうか?
CDや映像ではこれまで何度も聞いている曲なのに、ライブで聴くのは意外にも今回が初めてだ。
今夜はこの2曲に加えて、ヴァイオリンとチェロのための2重協奏曲まで聴けるのだ。
そう3曲ともブラームス。なんとも贅沢な一夜になりそうな予感がする。

これから先も、こんな演目でブラームスを聞けることはまずないだろう。
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by hideonoshogai | 2009-02-27 15:27 | 音楽 | Comments(0)  

ある手紙


先日の岡谷市での「夢コンサート」で亡母への想いを込め
チェロを弾いた青年のシベリウス「アンダンティーノ ハ長調」を
録画し、毎晩何度も繰り返し見ています。

彼のチェロはチェロの技量とかを超越して、魂の篭った音がします。
とにかく感動的でした。
これが音楽の持つ不思議な力なのでしょう。
冒頭を聞いていると、ほんとに切なくて必ず涙腺が緩んでしまう。

この番組で読まれたお爺さんの手紙。
とても感動的なので、全文を紹介します。

16歳になる〇〇へ

火災事故以降この1年あまり
君は思いもかけない辛い思いをした事でしょう。
母を目の前で亡くした君の心情は察するに余りあります。

よく悲しみに耐え立ち直ってくれました。
世の中にはもっと大きな災害や不幸にあう人もたくさんいます。
自分だけが不幸などとは思わず16歳を踏み出してください。

セロを
繰り返し繰り返し
激しく弾く君を見て
悲しみをぶつけるものを与えて良かったと思いました。

今日はお母さんに届くよう
思い切りいい演奏をして
お母さんへの最後の贈り物としなさい。

祖父より


お爺さまにも一日も早く回復されますことを祈っています。
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by hideonoshogai | 2009-02-26 09:34 | 人生 | Comments(0)  

週末のこと



土曜は午前中に1時間、午後から2時間チェロを練習。
1週間楽器に触れていないと、弓を長時間持っていられない。
例えば、ゴルターマンのLa Foiのような曲 は途中に休みがなく最初から最後までずっと弾き続けているので曲の途中で右手がとても辛くなってくる。
なので午前中はとにかく楽器と弓に慣れることに専念。
午後からはだいぶ弓が右手に馴染んできて楽になった。
右手で弓を持つのではなく、「右手は弓の動きを支えるためにある」ぐらいの感覚にならないとダメだ。
それにしてもラフソナ1楽章はなかなか手強い。

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夕方6時からNHK BSの「あなたの街で夢コンサート」をみる。
この番組、アマチュアの音楽家がプロオケをバックに演奏するという
我々アマチュア楽器弾きにとってはまさに夢のような企画が売り。
一昨日は、16歳の高校生がチェロを弾いたが、この演奏にはほんとに心を打たれた。
この高校生、幼い時にご両親が離婚され、母親の実家でお爺さまと3人で暮らしていたのだが、
一年前にお母さまが不慮の火災で亡くなり、今は77歳のお爺さまが親代わりでこの高校生を育てている。そのお爺さまが昔弾いていたチェロを彼に与えてくれ、辛いことがあった時にはチェロを弾いるとのこと。
お爺さまは現在体調を崩され入院されていて晴れの舞台での彼の演奏を聞くことができない。
お爺さまからの手紙が演奏前に読まれたが、それがとても孫を愛する温かみのある
文で聞いていて思わず涙が溢れた。
「自分を不幸だと思うかもしれないが世の中にはもっと不幸な人がいる。
あの時君にチェロを与えてよかった・・」というようなことが書いてあった。
東京フィルの演奏をバックに彼は亡き母の大好きなシベリウスの「アンダンティーノ」を堂々と弾ききった。
心がこもっていてとても素晴らしかった。
将来はお爺さまと同じように弁護士を目指すという。
どんなに辛いときでもチェロは生涯弾いていく、と語っていた。
ひたむきな彼を応援したくなった。
本日BSハイビジョンンで午後4時過ぎから再放送がある

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日曜は、オーチャードでチョン・ミュンフン指揮東京フィルでヴェルディのレクイエムがあった。もし当日券があったら見にいきたいと思っていたが
チケットは残念ながら完売。
ちなみに金曜のサントリー定期も完売になった。
いよいよ今週はピオヴァーノさんのチェロが2曲も聴ける。ピアノ4重奏とドッペルコンチェルトどんなブラームスになるか今からとてもわくわくする。
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by hideonoshogai | 2009-02-23 07:29 | 音楽 | Comments(2)  

検索ワード

いろんな検索ワードから、このブログをたずねてくださる方が結構いらっしゃる。

検索ワードは時期によってさまざまなのがとても興味深い。
ちなみに、ここ数ヶ月の検索ワード1位を月別に調べてみると

11月 渡邉辰紀
12月 dudamel
1月  dudamel
そして

2月は、なんと 「ジョスランの子守唄 楽譜」だった。

以前、母が大好きなジョスランの子守唄の記事を書いたが
そのあとで、アップした楽譜が今頃になって検索されているのは意外だった。

そういうわけでジョスランの子守唄を改めて検索してみると
もうそうとう前・・きっと60年以上前に録音された
日本語の歌の動画があった。

ただこの歌詞の出だしは
母が歌っている「むごきさだめ~身を~」とはちょっと違うようだ。



松原 操さんの歌声は、初めて聴きました。
なんとも清らかな歌声です。


イントロのフルートとチェロが良い感じ。
歌の伴奏のチェロもとても味がある懐かしい音。
この歌、母(昭和2年生まれ)が女学校の時分に相当流行したんでしょうね。
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by hideonoshogai | 2009-02-20 18:53 | 音源 | Comments(2)  

3年目

ここんとこ業務多忙により
ブログをなかなか更新できずにおります。
本日も朝7時からほぼ12時間
たった15分昼休みをとっただけで業務に専念しておりました。

実は、昨日、2月17日は2007年にこのブログを書き始めた日。
すっかりそんな事も忘れておりました。

今朝、通勤に向かう電車の中で
「ああ、今日は2月18日!ブログ3年目だ!」
と気づいた次第です。

これからは今までのようなペースで更新できないかもしれませんが
細く長く続けていくつもりです。

おかげさまで先週訪問者が30000人を突破しました。
10000人を突破したのがちょうどブログ開設2年目の日でしたので
この1年で2倍の皆さんに訪問いただいた事になります。

いつも拙い記事を読んでいただきありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いします。
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by hideonoshogai | 2009-02-18 19:12 | その他 | Comments(8)  

トルトゥリエのバッハ


以前サインについて紹介したトルトゥリエのバッハ無伴奏の映像がもう
You Tubeにアップされていました。

5番のサラバンド



これだけアップの映像は貴重。開放弦は左手ではじいていますね。
それにしてもチェロはすごい角度。
ほとんど寝ている状態です。
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by hideonoshogai | 2009-02-14 22:34 | 音源 | Comments(0)  

凄い人気


ミクローシュ・ペレーニのドボコンを10年ぶりに聞きに行こうと思って
さきほどN響のHPを確認したら
明日は3階自由席のチケットがすでに完売でした。
N響定期で3階自由席のチケットが完売するのは珍しいこと。
やはりペレーニのドボコンは相当人気があるんですね。
明日会場に早めに行けば当日券(自由席)が買えると思っていましたが
甘かったようです。

今夜はまだ結構席に余裕があるようですが
行けないし、今回のペレーニのドボコンは諦めるしかなさそうです。
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by hideonoshogai | 2009-02-13 10:34 | チェロ | Comments(8)  

Goltermann の La Foi (The Faith)

チェロ・アンサンブルでは定番のレリジオーソや
エチュードコンチェルトを多数書いているゴルターマン。

チェロソロの La Foi はとても素敵な曲なのですが
チェロ名曲集にも載っていないし、CD音源も少ないです。

この曲が大好きで一時期この美しいメロディにはまりずっと弾いていた
時期がありました。これまで音源を捜していましたが
全く見つかりませんでした。

今日久々に検索したら
昨年12月にひとつだけ音源がアップされていました。

この動画ゆったりと弾いていて、とても素敵な演奏です。



譜面はこちらで見れます。


ピアノ譜はこちらで。


追記(2009.2.10)

この曲はイッサーリスが子供のために収録したCD
なかにはいっています。イッサーリスの演奏は素晴らしいです。

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by hideonoshogai | 2009-02-09 17:22 | 音源 | Comments(10)  

週末

ここんとこずっと早起きが続き睡眠不足だったので疲れがたまっていたのか
今朝は8時半過ぎまでしっかり寝てしまいました。

休日でもいつも7時には起きているので、今日はすっかり予定が狂い
買い出しへ出かけたのも11時半過ぎ。

3週間の減量の成果はそれなりに出ているけど
ずっと食べたい物もたべずにいたので
今日は昼にガトーショコラをいただきました。
久々だったので美味しかった。

午後2時からチェロ。
先日交換した弦、とくにD線(ヤーガー)G線(スピロコア)がどうもしっくりこないので
まだ1か月も経ってないけどいつものプリムに変えました。
プリムのD線の方が音が明るく開放的でよく響きます。
ヤーガーは音が籠るし、音量も少ない。
G線もプリムにしたら、ウルフが消えました。
やはり自分の楽器にはプリムが合うようです。

ラフマニノフのチェロソナタの1楽章をさらいました。
ラフソナはなかなか手ごわい曲です。
今年一年じっくり時間かけてさらわないと弾けるようにはならないでしょう。

運指がわからないところが何箇所かあったので
長谷川陽子さんが東京文化会館で弾いたラフソナのDVDを
見てみました。自分が考えていた運指と同じところ
まったく違うところ、いろいろあり、考えさせらえれます。

来週またいろいろ試して弾いてみます。

明日からまた朝早いので今夜はもう休みます。
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by hideonoshogai | 2009-02-08 22:40 | チェロ | Comments(0)