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Fabrizio Portanti


昨日は夕方から八重洲で会合がありました。開始までちょっと時間
があったので御茶ノ水駅前の〇ロ〇ワ楽器へふらふらと行ってしまいました。

東京都内で会合がある時に、いつも30分ぐらい時間があると
楽器や弓をみたくて、ついつい〇ロ〇ワへ行ってしまいます。

(mototyoさんと同じく、ちょっとmoreの練習)



先日、トッパンホールでのハーゲンの時も時間に余裕があったので
チェロを覗きにいきましたが、あいにく楽器担当の〇ル〇スさんが、1階で接客中。
中国から?のお客さん相手にとても忙しそうでしたので、2階でチェロだけ眺めていました。
その日は、何故か F Bisolotti のチェロが展示してあって、そのチェロがずっと
気になっていて、昨日、試奏できれば、と思って行ったのです。

でも、F Bisolotti のチェロはもう展示してなかった。
〇ル〇スさんに「Bisolotti もう売れてしまったのですか?」と尋ねたら、
「いえ、他の店舗にいっています」
「もし試したければ取り寄せますよ」

慌ててお断りしましたが、ちょっと残念と思っていたら、
「このチェロはBosolottiよりも断然いいですよ」
と奨めてくれたチェロが一台ありました。

ニスはとても明るい茶と黄色の間のような色で
表板の木目がちょっとかわっています。

すかさず〇ル〇スさんが
「表板にはマスキアトゥーラ:Maschiatura(イタリア語?)を使っています」と解説。
「是非弾いてみて下さい」
と奨めるので
試奏してきました。弓はギヨームの銀黒檀を用意してくれました。
調弦はじめたら、もう明らかに音が違います。

音をだしてみてびっくり。
音がとてもパワフルで音の通りが良くて美音。
D線がすごく良く鳴ります。(←D線がほんとによく鳴る楽器はあんまりない)
15分ぐらい、遊んで弾いてしまいました。

う~ん、すごく良い楽器だ。
ラベルを見たら、
Fabrizio Portanti 1997 Cremona

お値段は2000ccのセダン一台分。

「このチェロは97年に作られてからずっとこのお店にあったんですか?」
「いえ買い替えのお客さまが下取りにだされたんですよ」
「けっこう弾けるお客さんでかなり弾きこんであるので、すごく状態がいいです。
はっきりいってBisolottiよりこちらの方が断然いいですよ。」
「確かにすごくよく鳴りますね。」
裏板をみたら、右上のニスが汗ですこし変色していて相当弾きこんだチェロだ、と思いました。


製作者は、チャイコフスキー・コンクールで金メダルをとっています

Bio Batta Morassiの工房で5年間修行したようです。

今まで、新作チェロはオールドに比べて鳴らない、と思い込んでいたのですが
そんなことはないのですね。
勿論楽器によるのでしょうが。
それにオールドは必ず古傷を抱えていて、メインテナンスがとても大変です。
新作は健康状態がすごく良いので、安心して弾けるのが良い。


Fabrizio Portanti。
かなり気に入りました。

by hideonoshogai | 2008-10-16 18:10 | チェロ | Comments(4)  

Commented by mototyo at 2008-10-16 20:22 x
more ご成功おめでとうございます(意外と簡単だったす)
買っちゃえば!!また売れるし。
人生みじかい。
Commented by hideo at 2008-10-17 00:05 x
はい、moreは意外に簡単でした。
ルイーズに一目惚れした時から、生涯伴侶にすると決めたので買い替えなんて。。具合が悪くても手放せません。かといって、イタリアの2号さんがいたらフランスの本妻はきっと機嫌が悪くなっちゃうだろうし(笑)。。
Commented by ninja at 2008-10-17 07:52 x
そうどすか。ご本妻はフランスからいらしたんどしたか。イタリアの二号さんに負けそうどすな~。人間の気持なんて変りやすいものどすえ~、そんな気にせんとええんと違いますやろか。
(今、だんだんをみたばっかりで京言葉になってしもたわ。)
Commented by hideo at 2008-10-17 16:43 x
ようこそおこしやす。←あれっ、これでいいのかな?そんなたった四年で気が変わったら本妻に叱られます。それに、セダン1台もかけて買い替えるなんて、本物の本妻がOKしませんよ(笑)。

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