辰紀さんのアルペジオーネ・ソナタ

hakuju hall はまだ一度も行ったことがないので、早めに職場を出ようと思ったら
急に空が暗くなり、ゲリラ豪雨とまではいかないまでも表は土砂降り。

新橋から銀座線で表参道まで行き千代田線に乗り換えて代々木公園で下車。
地下鉄の駅を出ても案内板がなく、どちらの方角へ行けば目的地なのかわからない。
プリントアウトした地図で現在地を確認して左方向へ歩きだして約5分ほどで
Hakuju Hallへ到着。

このホール、とてもこじんまりしていて室内楽にはぴったりって感じです。
mototyoさんがもういらしていて前から2列目のど真ん中をとっていてくださいました。

ピアノが林田枝実さん、ヴァイオリンが瀬川光子さん、チェロが渡邉辰紀さんで
「デュオとトリオの夕べ」と題したコンサートです。

自分はチェロ弾くので、どうしてもチェロの辰紀さんの印象が強くなってしまうのですが、
素晴らしい演奏会でした。

シューベルトのアルペジオーネ・ソナタ。
一楽章の主題はとても有名でチェロ弾きなら誰でも知っているのですが
それだけに、とても歌うのが難しい。
辰紀さんは、すこし控えめで憂いを漂わせてゆっくり弾き始めました。
「良い音だ!」
冒頭から最後までずっとボーイングと左手に目は釘づけ。
いつもながら、ほんとうにゆったりした自然なボーイングなのですが
音はとても張りがあって艶があって豊かで美しいのです。
2楽章も美しかった。
3楽章はテクニックがすごく難しいところがたくさんあるんですが、見ていると力まずにすごく
自然に弾いておられるので、すごくやさしい曲じゃないかと錯覚してしまうほど。
それだけテクニックも完成されていて凄いのです。

休憩後のラヴェルのピアノ・トリオは始めて聞きましたが
ラヴェルらしい色彩感豊かな曲でした。
ピアノ・トリオなのに「ダフニスとクロエ」を彷彿させるような、激しさと和音。
3楽章のMolto Largo すごく綺麗でした。

終演後、思いがけず辰紀さんとも直接お話することができ
素晴らしい演奏だったこと、とても感動したこと、お伝えました。

今夜の演奏聞いて辰紀さんのチェロますます好きになりました。
10月の弦楽4重奏も必ず聞きに行きたいと思います。

帰りには、mototyoさんshinovskyさんと一緒に遅い夕食を摂りながら
1時間ほど音楽談義。3人で演奏の余韻に浸りました。
mototyoさんshinovskyさん今夜はどうもありがとうございました。


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EMI HAYASHIDA -伝えたい音楽Vol Iー

2008年8月29日19時開演
Hakuju Hall


ピアノ 林田枝実
ヴァイオリン 瀬川光子
チェロ 渡邉辰紀

シューベルト ヴァイロリン・ソナタ イ長調 D574
シューベルト アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821
ラヴェル   ツィガーヌ
ラヴェル  ピアノ・トリオ イ短調

アンコール ラヴェル?ピアノの小品
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by hideonoshogai | 2008-08-30 00:55 | チェロ | Comments(4)  

Commented by mototyo at 2008-08-30 10:37 x
ほんと素晴らしかったですね!
そして、おかげさまで、演奏直後のアーティストと言葉を交わすことができてうれしかったです!
Commented by shinovsky at 2008-08-30 23:49 x
hideoさん、昨日は素敵なコンサートでしたね!本当に時間がゆっくり流れているかのような動きでした。音が素敵だなぁと思っていたけど、実際にお話をさせていただいて、エレガントでちょっと控えめなお人柄のわかる演奏だったなと思いました。
五十肩、どうぞはやく治るといいですね。お大事になさってください。治ったあかつきには「hideoさん快気祝いアンサンブル」です!!(笑)
Commented by hideonoshogai at 2008-09-01 12:22
mototyoさん、辰紀さんの素晴らしい演奏聴けて、お話もできて幸せでした。辰紀さん、また、聴きに行きましょうね。
Commented by hideonoshogai at 2008-09-01 12:23
shinovsky さん、ほんとに時間が止まってコマ送りの映像を見ているような錯覚に陥りました。それだけ自然に弾いておられるからなのでしょうね。
「快気祝いアンサンブル」ですか?いゃ~嬉しいです。でもまだまだ当分先になりそう(涙)。

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