オフェーリア
今回の引越しは一時的なもので、改修後にまた自分の部屋に戻れるのだが、荷物の仮置き場のスペースがほとんどないので、とにかく荷物をできるだけ減らしている。もうダンボール20箱以上の資料を廃棄した。
整理していると、むかし苦労して作成した古い資料やら懐かしい写真やらがいろいろとたくさんでてくる。こんな↓絵葉書なんかも机の一番奥から出てきた。
サー・ジョン・エヴァレット・ミレー作の「オフェーリア」(1851-52年)
1998年春に上野の東京都美術館で開催された「TATE GALLERY」を見に行った。
この絵葉書はその時に購入したもの。しかも一枚だけではなく4枚もあった。
なぜ4枚も購入したのか記憶がない。そうとう気に入って4枚も買ってしまったのだろうか。
今、この絵葉書を見て思うのだが、こんな悲し過ぎる悲劇のヒロインの絵はがきを
誰かに送るなんてできないし、送られた方も、この絵葉書を見て
送り主の意図を汲み取れずに困惑してしまうだろう。
オフェーリアが足を滑らせ川に流され、身を流れに委ねながら
今沈まんとしている瞬間を描いている。
精緻な描写。
悲痛な表情。
この絵葉書も棄てることにしたが、
10年前の思い出に画像をアップしておく。
追記(2008.8.13)
昨日投稿後、Googleで「オフィーリア」を検索していたらわかったのですが
8月30日(土)から10月26日(日)まで渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで
この絵をまた見ることができます。詳細はこちらで。
今週末の8月17日(日)までは北九州市立美術館で。
by hideonoshogai | 2008-08-12 18:00 | その他 | Comments(4)
その頃見たときの衝撃もよみがえってきました。好きな絵です。
んが、これで暑中見舞いだしたら、ひんしゅくカモ。
素晴らしい絵画ですね。何も棄てなくても。。。
いくら良い絵はがきでも、暑中見舞いは勿論のこと通常の絵はがきとしても出せませんね。