スーパー・チェロ・アンサンブル・トウキョウ

昨日、川口リリアホールで聞いてきました。

会場でなんと、ロッキージョンさんが自分の右後ろに。
びっくりしました。
昨年10月の東京チェロ以来だったので、
懐かしくて思わずしっかり握手してしまいました(笑)。

終演後、mototyoさん、ぽちぽちさん、ロッキージョンさんと
いろいろお話しながら電車で帰路に。

はらしまさん、shinovskyさんはお仕事の都合で会場に
いらっしゃれなかったようで残念です。

演奏中咳発作は起こらずなんとか無事聞けました。
感想はまた後でアップします。


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ブルネロやソッリマと交友があり、ソッリマ作品を日本初演されているチェリスト丸山泰雄さん、丸山さんと芸大同期の渡邊辰紀さんが中心となり12名で活動しているスーパー・チェロ・アンサンブル・トウキョウ。
その演奏会を昨夜聞いて来ました。

開場の川口リリア・ホールは京浜東北線川口駅から徒歩2分ほど。
駅からのアクセスは大変よいです。

ホール内はほぼ満席、結構年配の方から若い人まで。チェロアンサンブルが
幅広く大勢の皆さんに受け入れられているのが良く分かります。

椅子も譜面台も12個。
ステージ左右にほぼいっぱいに並べられていました。
各プレーヤそれぞれに譜面台が用意されていたので、一曲ずつ、編成やパートの受け持ちが変わるのだ、と思いました。

前半は
バーンスタイン:トゥナイト
ブラームス:6つのピアノ小品 Op118-2 よりアンダンテ・テネラメンテ
ヴィラ・ロヴォスのブラジル風バッハ 一楽章
                  二楽章

12人のチェリストが颯爽とステージに登場すると
みなさんの美しいチェロ12台が並んでいる光景に圧倒されます。
赤、茶、そして黄色。
ニスの色は大きく3つに分類されますが
どのチェロも美しく、艶があって目移りしてしまいます。

女性はドレス、男性はネクタイ組とシャツ組と半々。

1曲目のバーンスタイン、トゥナイトはすごく有名な曲なのですが
チェロアンサンブルで聞くのは初めて。
海野幹雄さんのアレンジとのことでしたが、ときめく恋心の雰囲気が出ていて良いアレンジでした。

1曲目が終わったところで、丸山さんがマイクを持ってメンバー紹介。
その間にメンバーが移動し、林 裕さんがトップの椅子へ。
2曲目のブラームスはこの林さんのアレンジだそうで、とてもしっとりと晩年のブラームスの心情を歌います。これも良い曲でした。

ブラジル風バッハでソプラノ菅英三子さん登場。
ブラジル風バッハ5番のアリアは、ヴィラ・ロボスの作品の中ではおそらく一番有名です。
哀しげで叙情的なアリアに丸山さんのソロが伴奏しますが、このチェロがまた絶妙。
チェロがソプラノよりも目だったはいけないし、伴奏だからといってあんまり萎縮した弾き方もダメだし。すごくいいバランスで聞いて心地よかった。

アンコールはフォーレ・レクイエムからピエ・イエズス。
原曲では伴奏がオルガンなので、チェロもノンビブラートでオルガンに近い響きをだすように弾いていました。フォーレにはチェロがとても似合います。

休憩後は現在実際に活躍している作曲家の作品ばかりという意欲的なプログラム。

ソッリマ:ヴィオロンセル・ヴィブレ 2つのチェロと弦楽のためのバラード
西澤健一:2群のチェロ6重奏のための協奏的小ソナタ
     (委嘱新曲)
フランセ:オーバード(朝の歌)

ヴィオロンセル・ヴィブレは、ソッリマとブルネロ二人の師匠であるアントニオ・ヤニグロへの想いを込めて作曲されたそうで、とても回想的なゆったりした主題が二人のチェロソロで交互に歌われます(ソロは丸山さんと渡邊さん)。
最後を弾き終えると、二人とも身動きせず弾き終えたままのポーズを維持。
伴奏も消え行くように終わると照明が消えて場内が真っ暗になるという
凝った演出つきでした。

西澤さんの作品は今回の演奏会のために作曲されたそうで
前日の仙台がまさに初演、昨夜の川口が再演ということで
作曲家の西澤健一さんご本人が客席においででした。
作曲家とのことで、とても気難しい感じなのかと思っていたら
澁谷や原宿の街にとても似合いそうなイケ面の青年だったので
びっくり。
曲は現代作品とはおもえないしっかりとした構成で、古典を思わせる響きでした。

オーバードはベルリンフィルの12名のチェロのために作曲されたそうで
す。良い曲なのでしょうが、あまり印象に残りませでした。現代曲が3曲つづくと聞き手にはさすがにちょっと辛いものがあります。

アンコールは西澤さんのアレンジによる
ピアゾラのアディオス・ノニーノとリベルタンゴ。
このソロを丸山さんが弾かれましたが、昨夜の演奏の中で一番光っていました。
ビブラートやポルタメント駆使してピアソラらしい怪しげな美しさがとても良かった。

アンコールが2曲もあったので終演は9時20分過ぎでしたが、
重厚なチェロの音色を堪能しとても満ち足りた一夜でした。

チェロ:丸山泰雄、渡邊辰紀、山本裕康、林 裕、上森 祥平、石川祐支、三森未来子、
荒 庸子、水谷川優子、海野幹雄、石 豊久、瀬尾 彩
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by hideonoshogai | 2008-02-29 00:20 | チェロ | Comments(21)  

Commented by ninja at 2008-02-29 23:45 x
お風邪はいかがですか?悪化していらっしゃらなければいいのですが。。。演奏会、ずいぶん熱心に聴かれたようですね。詳細なレポートありがとうございました。
私はいつもアンサンブルのときは後ろのほうに座るのですが、今回は最前列のど真ん中!左から音が聞こえれば左を向き、右から音が聞こえれば右を向き、あら今度は真ん中、と首振り人形のようでした。菅さんが出ていらしたときは目があいっぱなし。口をポカンと開けないよう気をつけました。最前列も楽しいです。
オケだと圧迫感がありますが、真ん中にスペースが空いたのでそんなこともありませんでした。プロのチェロアンサンブルはやはり美しいですね。アリアの時、バックのチェロが男性8人でしたね。清楚なソプラノと力強いチェロのコントラストが素敵でした。
最近、完璧に聴きに回って、弾くのを忘れたninjaです。風邪お大事に。
Commented by hideonoshogai at 2008-03-01 00:46
ninja姉、こんばんは。丸山さんのソロも素晴らしかったけど、渡邉辰紀さんの音も凄かったですね。やはり、予想した通りでした。お二人ともチェロをずいぶん寝かせて弾いておられるのが印象深かったです。石川さんも林さんも海野さんも山本さんも、その他の方もほんとに音色が素晴らしくて。皆さんのレベルが高いから当然アンサンブルの音も素晴らしいのですね。
風邪は小康状態。咳は相変わらずです。喉の痛みもとれません。
まあ、しばらくは仕方ありません。
Commented by yoshi at 2008-03-01 07:54 x
おはようございます。ときどき拝見してます。同じホールで私も聴いていましたので、トラックバックさせていただきました。
ninjaさんもいらっしゃってたなんて!お会いしたかったです。
はらしまさんとは山中湖&チェロフェスタつながりですが、たまたま僕と通路をはさんで隣の席にいましたよ。そのはらしまさんのすぐ前に座っていたのが作曲の西澤さんでした。開演前に姿を見ていまどきの学生さんかと思っていたので紹介されたときにはびっくりしました。
難解な曲もありましたが、新しいレパートリーが増えていて、それにスーパーチェリストたちが生き生きと挑戦しているっていう姿がいいな、ってなことを思いました。
Commented by hideonoshogai at 2008-03-01 23:22
yoshiさま、こんばんは。カキコミどうもありがとうございます。自分も「善福寺手帳」は時々覗かせていただいてます。ninja姉は、川口ではなく仙台でお聞きになってます。12名それぞれ素晴らしい音だされていましたね。そうでしたか。はらしまさん聞いておられたんですね。当日会場で見つけられなかったので、てっきりコンサートにいらしてなかったのかと思ってました。失礼しました。
Commented by ninja at 2008-03-01 23:52 x
われらが妹M女史がブログを始めたらしいのですよ!!
今まで探しましたが見つかりません。
hideoさんと同じexblogらしいですが。。。
近いうち便りがあるでしょうから、待つしかないですね。
Commented by KAM at 2008-03-02 10:57 x
初めまして、川口リリアに聞きにいってたKAMです。
hideonoshogai さまの記事も、ここに載っていた善福寺手帳もさっそく読ませてもらって、もう一回コンサートの醍醐味を思い出してます。
僕もわりと前の席で丸山さんに圧倒されましたが、渡辺さんは凄いです。
あと特にソロはなかったと思いますが水谷川さんの音も気に入りました、フレージングが自然だしダイナミックだし、好い感じです。

ninjaさま、バックのチェロが男性8人だったのはソッリマですよね?川口ではヴィラ・ロボスは12本で弾かれてました。
Commented by hideonoshogai at 2008-03-02 22:42
KAMさま、はじめまして。コメントありがとうございます。渡邉さんはボーイングがかなりゆっくりなのにあれだけたっぷりした豊かな音が出ているのにびっくりしました。水谷川さんの音も素晴らしかったですね。他の女性チェリストでソロを弾かれていた方も上手かったですが、どなたなのか名前と顔が一致しません。
Commented by hideonoshogai at 2008-03-02 22:43
ninja姉、M女史のブログはまだ公開されていないとの事です。もう暫く待っていましょう。
Commented by ninja at 2008-03-02 23:21 x
KAMさま、大変失礼しました。私の思い込みでした。以前チェロ8本の5番を聴いたので勘違いでした。
hideoさま、このグループは12人で活動されているのではなく20人くらい登録されていて、毎回その中から12人が登場されるみたいです。皆さんそれぞれお忙しいからスケジュールの調整が大変なんでしょうね。
Commented by hideonoshogai at 2008-03-02 23:32
ninja姉、情報ありがとうございます。20人ぐらいメンバーがいるんですね。確か仙台フィルの原田さんも以前参加されていましたよね。ヴィラ・ロボスは良い曲でしたね。楽譜が欲しくなりました(笑)。
Commented by はらしま at 2008-03-03 01:12 x
当日は会場でお会いできませんでしたね?
しかし、しっかりと仕事を調整して聴きに行きました。
丸山さんすごかったですね。
渡邊さんは足でリズムを取っているのが印象的でした。
弦楽合奏の指揮者には足でリズム取るなと指導されているので意外でした。
水谷川さんのチェロは好きな音です。いつかソロ演奏を聴いてみたいですね。
ひそかに私が注目しているのはひときわ背が高かった上森祥平さんです。
内声担当だったのですが深い音色を出されていて、おおっ!って聞き入ってしまいました。
出演しているの知らなかったのですが実は知っている人なのでした。
Commented by hideonoshogai at 2008-03-03 12:36
はらしまさま、いやぁ~、お仕事忙しくていらしてないのかと勘違いしました。失礼しました。上森祥平さんも良い音でしたね。12名のみなさんの弾き方や音にどんな違いがあるのかもっとじっくり聞き比べてみたかったですね。

Commented by KAM at 2008-03-05 13:01 x
なんどもお邪魔してすみません!
ninjaさん、えらそうにすみません。オリジナルは8本ですよね。

上森さんもいい感じでした。皆さんソロも聴いてみたいです。
水谷川さんのチラシでみましたが、5月に紀尾井ホールでショパンのリサイタルされるのですね。バッハの無伴奏もあるし、行きたいと思っています。
Commented by hideonoshogai at 2008-03-05 13:32
KAMさま、こんにちは。水谷川さんなら今週末に
横浜でコンサートありますよ。
http://www.kanagawa-kenminhall.com/event/event-37325.html
自分は夕方からサントリーで東京フィル定期があるので
聴きにいけませんが。ベートーベン3番+小品もあり面白そうです。
Commented by ぽちぽち at 2008-03-06 16:56 x
今頃やってきました。hideoさん、風邪大丈夫ですか?
詳細レポート、ありがとうございます♪聴いた時はあの曲!と思うんだけど、すぐ忘れてしまうので(-_-;)こういう覚書は素晴らしいです。
個人的には、ヴィラ・ロボスの生が久しぶりなんで、すごく期待してました。菅さんの歌とアンサンブルのバランスが、ホントによくて、快演でした!あと、やはりソッリマのデュオ・ソロ、カッコよかった・・・あと、トウナイトと、西沢さんの曲もすごくよかった。これだけうまい演奏を聴くと、いつか自分が・・・とは到底思えず、生まれ変わったら参加したいという気分です・・・
 チェロアンサンブルは、けっこう編曲ものは多いけれど、ときどき???と感じる曲もあるような。今回、どの曲もアレンジがすごく良かったように感じました。アンコールに至るまで、全体としていい流れで、全編通じて心地よい演奏会でした。
 仙台も、連日同じプログラムだったんですよね。丸山先生が、西澤さんの曲は、新曲なので、仙台公演がホントの本邦初演だけれど、東京公演のほうが(曲に慣れて?)飛躍的によくなったという感想をおっしゃっていて、ちょっと笑ってしまいました→ninjaさん
 
Commented by hideonoshogai at 2008-03-06 17:59
ぽちぽちさま、こんばんは。おかげさまで咳はだいぶよくなってきています。ヴィラ・ロボスのブラジル風バッハは先月の都響チェロで1番を今回5番を聞きましたが、チェロの音域にぴったりで、すごく良いですね。今度楽譜が欲しくなりました(笑)。ソッリマは自分がチェロ弾きだから、聞かせどころを押さえているし、あのデュオも良かったです。西澤さんのオリジナルは「仙台の人には申し訳ないけで川口のほうが断然良かった」と丸山さんがおっしゃってましたね(笑)。
やはり新曲だからあの12名のプロといえども慣れるまで時間がかかるんでしょう。
Commented by KAM at 2008-03-06 23:35 x
なるほど!公演を続けてきいてたら面白いのでしょうね。
hideonoshogaiさま、水谷川さんは県民ホールのコンサートですね。情報ありがとうございます。
しかし!既に売り切れでした。。。5月の紀尾井ホールをめざします!!
Commented by hideonoshogai at 2008-03-07 23:33
KAMさま、こんばんは。横浜のリサイタルは完売ですか!水谷川さん、やはり人気があるんですね。5月の紀尾井ホールも早めにおさえないと売り切れてしまうかもしれませんね。。
Commented by kam at 2008-03-09 15:25 x
hideonoshogaiさま
どこに書き込んだら良いものか。。。
はい、水谷川さんの紀尾井は良い席が欲しいので(見るのか聴くのか??弓や指使い見たいし…どこら辺がいいんだろう(悩))早めに買います!
JTアンサンブルも良さそうですね。ウェイシンさんはバイエルン放送響でしたか。
あと、渡邊辰紀さんのソロを聴きたいので、何か情報があったらぜひ教えて下さい。
Commented by hideonoshogai at 2008-03-10 18:23
KAMさま、こんばんは。紀尾井ホールで弓や指づかいと見たいのであれば、前より(11列ぐらいまで)の中央から右より(11番~20番ぐらい)がよく見えるんじゃないでしょうか?右のバルコニーの9番ぐらいまででもOKと思います。
渡邊さんのソロは自分も聞いてみたいです。チェックしておきます。
Commented by kam at 2008-03-10 23:32 x
おおっ!!凄いアドバイスどうも有難うございます。
心して切符を買います!

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