古川展生×菊地洋子 デュオ・リサイタル

時間が前後しますが、11月23日(金)第一生命ホールで
古川展生×菊地洋子 デュオ・リサイタルを聞いて来ました。

古川さんのデビュー10周年を記念した一連のコンサートの最後を締めくくる
リサイタルです。

同一演目の公演がすでに10月27日に兵庫県立芸術文化センターで
また東京公演の前日、11月22日に名古屋しらかわホールで
行われています。

会場の第一生命ホールの最寄駅は大江戸線「勝どき駅」。
大江戸線は、初めて乗車しましたが、車両が一回り小さく、
パリの地下鉄に似ているな、と思いました。

聴衆の8割以上は女性で、圧倒的に女性ファンが多いのも古川さんの特徴かも知れません。

古川さんは、銀座チェロフェスタの公開レッスンの時と同じ黒のスーツに
ノーネクタイのシャツというカジュアルな装いで舞台に現れました。

1曲目はカサドの無伴奏チェロ組曲。
しばしの静寂。
相当、気合がはいっているのが感じ取れます。

冒頭のオクターブのD→Dが鳴り響きます。
「おお、良い響きだ」
一楽章のテンポはCDも含め今まで聞いたカサドの中では最もゆっくりですが
それだけたっぷり響かせて鳴らしているので、聴いていて
心地よいです。
テクニックもほぼ完璧で、そうとうこのカサドを弾き込まれて
いるのが解りました。

あらかじめ楽譜を購入し予習していったのは正解でした。
曲の構成が良くわかります。

それにしても1楽章の冒頭はかっこよすぎます。

3楽章にはいると古川さん、ますますのってきて
演奏は佳境に。

とても骨太のしっかりしたカサドでした。

2曲目から菊地さん登場。
ヒンデミットのチェロとピアノのための3つの小品。
これは、2曲目の幻想小品がすごく良かったです。
初めて聴きましたが、チェロがメロディをずっと朗々と歌い
ヒンデミットらしからぬ親しみ易い曲でした。
これはこんど機会があったら楽譜を是非見てみたいと思いました。

休憩後には
ショパンのチェロ・ソナタ
同じくショパンの序奏と華麗なポロネーズ。

後半は緊張感もとれて、もうすっかりリラックスして弾いているように
見えました。どららもショパンらしいメロディが随所に出てきます。
菊地さんのピアノもタッチが歯切れ良く充実した音で見事でした。

ショパン終わると2階席から
ブラボーおばさん(←おばさんかどうか確認していませんが)の
熱狂的な叫び声。。

アンコールは
白鳥と
グラン・タンゴ。

白鳥は冒頭のソ・ファ・シのシをA線の1ポジではなく
D線の4ポジで取っていました。
あの運指は、初めてみましたが、音は聴いていてまったく
違和感なかったです。

全体を通してやはり一番印象深かったのがカサド無伴奏でした。
まだまだ、お若いので古川さんがこれからの10年でどんな演奏を聞かせてくださるか
とても楽しみです。
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by hideonoshogai | 2007-11-26 21:30 | チェロ | Comments(8)  

Commented by ぶんちゃん at 2007-11-27 18:32 x
こんばんは。

しっかり予習していった甲斐があったみたいですね(^ ^)v
アンコール2曲だったんですか。いいなぁ。
12月9日に、また古川さんのリサイタルを聴きに行きますが、
カサドは、是非また聴いてみたいです。

先日の「たけしの誰でもピカソ」で、「石川さゆり+異色コラボ」
という特集で、古武道(古川さん+妹尾武(Pf)+藤原道山(尺八)のユニット)がゲスト出演していた際に、古川さんは
「チェロ界の貴公子」「マダムキラー」と紹介されてました。

マダムじゃないけど、やられてます(笑
Commented by hideonoshogai at 2007-11-27 23:20
ぶんちゃんさま、こんばんは。

ピアゾラの「グラン・タンゴ」はすごく良かったです。
ああいうタンゴ系は、古川さん上手いですよね。
10周年公演の最後だったから、特別にファンサービスで
演奏してくれたのかも。のりのりの「グラン・タンゴ」聴けて
ラッキーでした。

「マダム・キラー」の異名があるんですか!!
ブラボー絶叫していたのも、どこぞのマダムだったのかなぁ(笑)。
Commented by ダンベルドア at 2007-11-29 13:21 x
古川さんがデビュー間もない頃,たまたま行ったHMVのストアイヴェントで目の前1.5メートルで聴きました。バッハの無伴奏6番を簡単な曲だと錯覚するくらい自然に弾いていました。
その頃から女性ファンが群がっていました。

都響では常に彼のチェロの存在感がありますし,さいきんのCDを聴くとさらに進歩していますね。ピアソラもそのスモーキーな音が良く合っています。
クラシックでは商売にならないという会社の方針があるのかもしれませんが,出すCDがクロスオーバー的なものばかりなのが残念です。
Commented by hideonoshogai at 2007-11-29 16:31
デビュー間もない頃は、そんなイヴェントもあったのですね。
目の前でバッハ6番を聴ける機会って滅多にないですが、やはりデビュー当時から上手かったんですね。

CDがクロスオーバー的なものばかりなのは確かに残念ですが、「クラシックの底辺を広げる」という見方からすると、いきなりクラッシクよりも、そういうジャンルで古川さんの演奏を聴いてチェロが好きになってくれる人が一人でも増えたら、というのが販売会社の作戦でもあるように思います。でも、やっぱり無伴奏とかチェロ・ソナタとか是非CD出して欲しいです。
Commented by ぶんちゃん at 2007-11-30 16:21 x
古川さんファンの私から注釈。

マイナーではありますが、
「hagi plays J.S.Bach inspired by BLOOD+
ハジperformed by古川展生」
というCDで、アニメのチェロの吹替えを古川さんがやっています。

ジャケットがアニメのキャラ(ハジという名前の吸血鬼)なので、
ものすごくわかりにくいですが、それに「無伴奏第5番」が収録
されています。
おまけに、第1組曲プレリュードの特典映像付。
できれば、全曲映像付けてほしいくらいですけど、
あくまでもアニメが主なようで(苦笑

参考までにURL:
http://www.amazon.co.jp/gp/product//B000CPGW00/ref=cm_rv_thx_view
Commented by hideonoshogai at 2007-12-01 00:05
ぶんちゃんさま、情報ありがとう!
このアニメのこと全然知りませんでした。勿論、古川さんが吹き替えでチェロ弾いていることも。。。
知らないことばかりなのでいろいろ教えて下さい。
5番は全曲はいっているんですか?プレリュード1番の映像は、ハジがチェロを弾いているんですよね?

チェロを弾く吸血鬼という設定が面白いですね。血を吸った後に必ずチェロを弾くのかな。

Commented by ぶんちゃん at 2007-12-01 12:23 x
全曲収録されてますよ♪
特典映像DVDには、2つの映像があって、
ハジが弾いてる(つまりアニメ版)と、古川さん本人が映ってる版。

実は、購入したのではなく(笑、レンタルしてきて、
CDの演奏と、古川さんの演奏シーンだけコピーしました。
鼻血でそうなくらいカッコイイです。
Commented by hideonoshogai at 2007-12-01 12:39
こんにちは。レンタルCDとDVDをコピーしたんですか?
DVDは画像コピーできないように設定されてなかったですか?
あまり見すぎて、鼻血出さないようにご注意を。。(笑)

いよいよ明日、長谷川さんとチェロ・アンサンブルですね。
楽しんで来てくださいね。

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