公開レッスン

銀座チェロフェスタのイベントの一つ。
古川展生さんの「公開レッスン」聞いてきました。

会場は銀座ヤマハ仮店舗の6階のイベント会場。
会場は狭く、正面左手にグランドピアノ
ピアノの右に受講生、正面右手に古川さん。

受講生は4名
1番Oさん、男性、チェロ歴22,3年
 カサド 無伴奏チェロ組曲 1楽章
2番Kさん、女性、チェロ歴不明
 チャイコフスキー 感傷的なワルツ
3番Hさん、女性、チェロ歴不明(桐朋のデュプロマコースで古川さんに習ったことがあるそうです。)
 ラロ チェロコンチェルト 3楽章
4番Hさん、男性、チェロ歴不明
 ハイドンCdur コンチェルト 1 楽章

一人の持ち時間は30分。
まず、最初に通して弾いて、そのあと古川さんがコメントして
ひとつずつ直していくという感じで進行しました。

1番のOさん、カサドの無伴奏。どうどうとした弾きっぷりで
 見事でした。
 古川さんも、褒めていらっしゃいました。
 まず冒頭。
 もっと自由に、ファンタジックに、大見得を切るように弾いてください。
 と指摘がありました。
 バッハやベートーベンのように堅苦しくひくことはない。
 もっと自由に、を何度も強調されていました。
 あと重音では、重音のどの音がメロディなのかを把握して
 メロディラインが切れないように弾くこと。
 後はテンポ感を常にもって、旋律のフレーズがどこからどこまでが
 ひとつの「塊り」か意識して弾くように
 そんな指摘がありました。

2番Kさんのチャイコ
 まず、弓の持ち方が指摘されました。小指がつっぱっていて
 バイオリンのようにもっておられます。
 そのことがまず注意されました。
 あまり弓をねかせず、毛をもっとたくさん使って弾くように。
 最初の主題を4指から押さえていましたが
 4指は一番力が弱いので自分の一番得意な指で押さえて
 ポジション移動すればよい。譜面の運指法の指示どうりに
 弾かなくてもよいとのこと。
 4小節でひとつのメロデイができているけれど
 その中で「起承転結」をはっきりさせること。
 メロディを弾くときはポジション移動が大変でも
 できるだけ同一線で弾くように

3番Hさんのラロ
 ラロについては、古川さんから
 先日師匠が言ったことと全く同じことが指摘されました。
 「オケの中で音域的に音が通りにくい。1楽章は1箇所しか休みがなく、すごく疲れる。」
  古川さん自身このコンチェルトはまだ本番で弾いたことがないそうです。
  Hさんは以前古川さんにレッスンを受けていたことが
  あるので、一番リラックスして弾かれている感じでした。
  古川さんも
 「うん、そこんとこ、いいよ」とか「いい感じ」とか
 1番2番の方への話かたとはちょっと違っていました。
 Hさんは、まず左手の甲の形がつぶれている、と指摘されました。
 ハイポジ行ったときに、甲がつぶれているとたっぷりした音が
 だせないそうです。
 あとは、高音部では弓をたくさん使って(横に)音がつぶれないように
 駒の近くで弾くようにと注意されていました。

4番のHさんのハイドン
 中学1年生なのにとてもしっかり弾いていました。
 技術的には弾けているのですが、表現や歌い方でいろいろ指摘されていました。
 特にハイドンでは、1拍目と3拍目をダウンビートで弾くように。
 絶対に2拍目4拍目は強く弾かないように。

 最初の主題は、さわやかで活発で清清しい感じを出すように。
第2主題は決して乱暴に弾かない。優しく語りかけるように弾くこと。


あっと言う間に2時間が過ぎました。

4人に共通することは
 テンポ感を常に感じて弾く
 メロデイラインを大事に弾く
 ただ譜面どおりに機械的に弾かない
 音楽として、語りかけるように弾く
 でしょうか。

古川さんのレッスンはとても具体的でわかりやすく
受講生も古川さんのアドバイスで音が変わっていきます。
とても有意義な公開レッスンでした。

ちなみに古川さんのチェロの弦はADがヤーガー、GCがスピロコア
というごく普通の組み合わせでした。


 
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by hideonoshogai | 2007-10-08 00:37 | チェロ | Comments(3)  

Commented by ぶんちゃん at 2007-10-09 10:15 x
おはようございます。
レポートありがとうございます!!

あああ、読んでいるだけで緊張しそう(笑
ホントに、音程も大事だし、リズム感やフレーズ感も大事だし、
やることてんこ盛りですよね。

古川さんが使っている弦については、
私も知りたかったところです。
CDジャケットや、たまたまいい席で聴けたリサイタルのときに、
弦の色を見て、もしかしてそうかな?とは思ってましたけど、
ということは、「いい腕」がありゃー、「いい音が鳴る」ってことですね!

今晩の王子ホールには聴きに行かないんですね?

Commented by hideonoshogai at 2007-10-09 17:06
ぶんちゃんさま、こんにちは。

いやぁ~、公開レッスンてのは、ほんとに勉強になりますね。
古川さんが「ここはもっとアクセントつけって、こう弾いて欲しい」
と言いながら実際に弾いてくれる訳ですが
ほんとにそういう音が出ているので、「古川さんって、ほんとにうまいな」と思いました。
前から2列目だったので、古川さんの弾く姿はもうばっちり見てました。やはり弓の瞬間のスピードと圧のかけかた、それと力の抜き方が、ものすごく上手いですね。

弦は、そう、普通の弦なんですよ。ADのヤーガーは間違いないです。GCは色が赤でC線が太めだったのでこれも普通のスピロコアだと思いました。

楽器が良いとか弦が良いじゃなくて、やはり腕がいいんですね。

今夜は王子ホールは残念ながら行けないんです。
墨田トリフォニーのブルネロを買ってしまいました。
無伴奏2,5番その他です。

もう少ししたら出かけます。
Commented by hideonoshogai at 2007-10-10 08:37
ご参考までに様。ご指摘ありがとうございます。
おっしゃるとおりですね。推測で勝手に年齢かいたのは配慮に欠けました。受講生の皆さまにお詫びいたします。年齢は直ちに削除いたします。

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