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夕張メロンオケ ーその2ー

7月16日〜18日、今年10周年を迎えた「夕張メロンオーケストラ」に9年ぶりに参加してきました。
参加者は北海道内26名 道外34名 計 60名で、
夕張市内のホテルで2泊3日のオケ合宿をし、朝から晩までずっと練習し曲を短期間で仕上げます。
最終日の午後に夕張市民の皆様のために演奏会が開かれました。

今年のメインプログラムはカリンニコフの交響曲1番。

夕張へ行くのもオケで弾くのも9年ぶりできちんと弾けるかどうか不安でした。

今回、事前に譜面を読んで音出ししたのは1、2、3楽章のみで
4楽章は十分さらえませんでした。

この予習不足がやはりかなり影響して、きちんと弾けないところは
初回の練習で自信をもって弾く事ができませんでした。
これではいけないと、全体練習の合間に個人練習をし、わずかな時間とはいえ、
この個人練習が功を奏したのか本番では3日間を通して一番自然体で弾けたように思います。

カリンニコフは甘美な1楽章冒頭のテーマが有名ですが
4楽章の後半〜フィナーレは実に壮大でその圧倒的な響きに精神が鼓舞されます。
終わりが近づくにつれ「もうすぐこの音の中に自分がいるのも終わる」と思うと
弾きながらこみ上げるものがありました。

そのカリンコフ4楽章後半をアップします。
ICレコーダーを観客席の壁のすぐそばにおいて録音したものをGarage Bandで編集しました。



指揮者の菊地俊一先生はリハーサルよりもかなりテンポをおとされたので
管楽器はほんとに大変だったと思います。
この3日間が凝縮されたとても緊張感のある重厚な響きがします。
チャイコフスキーともショスタコービッチとも似ているようで違う響きです。
たった二日半の練習でのアマチュアオケの演奏ですから、そこかしこに多くの傷があります。
しかし、その演奏は力強く実に感動的であったと思います。
今回、夕張の地でこのオケ仲間と菊地先生の指揮でこの名曲を夕張の皆様のために弾けたことを生涯忘れないでしょう。


写真は夕張滞在中に撮影した街中の風景です。
昭和の香りただよう名画の看板を街のあちこちで見かけました。

市民会館がベニヤ板で閉鎖されているのは、耐震基準を満たしていないからだそうです。
改築する予算がないのでしょう。閉校された夕張中学校前にも「平成17年3月閉校」という碑がありました。

終演後、夕張市民の皆様から温かい拍手をたくさんいただきました。
私たちの拙い演奏が夕張市民の皆様の心に響くことができたとしたら、これ以上の喜びはありません。

by hideonoshogai | 2016-07-21 17:17 | 夕張メロンオケ | Comments(2)  

Commented by fancykao2y at 2016-07-29 20:08
素敵ですね
こんなコンサートがあるなんて

楽しみの一つですね

それにしても メロンの多いこと(笑)
ところで 私も 北海道行くんです!!あの花のガーデンを目指して 行ってきます!!
Commented by hideonoshogai at 2016-07-29 21:27
kaoさん、メロンオケは来年も是非参加したいと思っています。
メロンはほんとにたくさん食べましたよ。2日間で2玉分ぐらいは食べたと思います。熟した食べごろがでてくるのでほんとに美味しかったです。
北海道ガーデン街道楽しんできてくださいね。
9月は前半ですか?
実は私も9月9日から12日には、帯広に滞在予定です。

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