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オケの日

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大震災は直接被災された東北の人々だけで無く、あの日あの時揺れを体験しその後の映像を見た我々日本人にとてつもなく大きな心の傷を残して行った。
3月31日は、ミミニイイ、ということでオケの日だった事、今回初めて知った。
会場は物凄い数の人々であふれていた。特にいつものコンサートと違ったのが子供が多い事。私の周りだけでも、祖父祖母と一緒だったり、祖父と親子といった具合で家族で聴きに来ている人々が凄く多かった。
演奏はまず最初にバッハのアリアを演奏し黙祷。
その後下のリンクのブログラムが一曲づつ解説つきで演奏された。
あの日以来、生のオケの音が聴ける日が来るのをどれ程待ちわびた事か。
今までなら都内でフルオケの演奏を聞く事はとても日常的な事でそれ程感慨深いものではない事もあったけれど、この日は一音一音がとてもかけがえのない音として響いてきた。
最後のボレロの圧倒的な演奏は感動的だった。聞きながらこれからの日本の長期にわたる復興がボレロのように最初は小さな響きから次第に大きなうねりとなり最後に大きな喜びとなる日が来るように、との思いを重ねながら聴いた。
指揮の広上さんが最後に、皆が元気が出るように日本が心をひとつにできるようにと、アンコールに演奏されたのが、外山雄三さんのオーケストラのためのラプソディ。
冒頭中間部のフルートの奏でる切ない旋律が今回が大震災に被災された人々に重なって涙があふれてどうしようもなかった。後半は八木節を聞きながら東北に祭が復活する日が一日でも早く来る事を願った。
会場には首都圏オーケストラのブースが設けられ様々な広報活動や記念品が発売されていた。写真は千葉県のチーバ君。子供たちに愛嬌をふりまき一緒に写真を撮ったりしていた。私が携帯で撮ろうとしたらカメラ目線で応えてくれた。
演奏された方々、指揮者、その他大勢のすべてのスタッフに感謝。そして音楽を聴ける幸せに感謝。

by hideonoshogai | 2011-04-02 07:50 | Comments(0)  

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