マーラー生誕150周年
日曜の早朝、BSハイビジョンでは
この6月のNHK交響楽団サントリー定期からマーラー6番を放送していた。
(指揮はアシュケナージ。彼の指揮はどうしても好きになれない。
両肘が固定されていて肘から先で前腕を振り回しているだけだ。
しかも打点がすごくわかりにくいし、あれで良く合わせられると思う。
「NHK交響楽団は何故彼を常任指揮者に迎えたのだろう?」
マーラー6番の一番最後。ffの直前のppのところなどもすごく出入りが複雑だが、
奏者はかなり神経を使って弾いていたのではないか?)
なんて考えながら見ていた。
マーラーには一時期そうとうはまってしまって、CDを買い漁って聞き比べていた。
どの曲も好きなのだけれど、一番好きな1枚を選ぶとしたら
自分の場合は、これだ。
1969年5月3日にバルビローリがハレ管と演奏した(
思うが
30年後の1999年にリマスターされ発売された。
バルビローリのマーラー3番はベリリンフィルとの録音もあるけれど
このハレ管の演奏の方が遥かに素晴らしいと思う。
オケのレベルとしては
マーラーに関しては、ハレ管の方がバルビローリに日頃から鍛え上げられ、
マーラーの様式感を叩き込まれていたのではなかったか、とこの演奏を聴いて思う。
特に終楽章(6楽章)はほんとうに素晴らしい。
すごくゆったりした壮大な曲なので、テンポに変化がないと
単調になってしまって飽きてしまう。
バルビローリはどのパートもひとつひとつの音を生き生きと歌わせ
時には愛する人にささやくように優しく、そして嵐のように激しく咆哮させる。
テンポが自在に変わるのもバルビローリの特徴だが
(これが嫌いという人も多いかもしれないが)
このテンポの揺れとダイナミクスが見事にシンクロすると、もうたまらない。
終楽章の最後の最後はティンパニーが連打して壮大なスケールで終わるが
ここのテンポがすごく速いのも特徴。
(サイモン・ラトルとバーミンガム響のマーラー3番もやはりラストが同じような速さで驚いたが
ひょっとしてラトルは子供の時にこのバルビローリの演奏を聞いているのではないか?
と疑ってしまうほど似ている。)
このマーラー3番は、なかなか実演で聴ける機会が少ない。
今年は、ヤンソンス+コンセルトヘボウが11月に演奏するがなにせチケットが高過ぎる。
もうS席とA席しか残っていない。
マーラー9番の演奏がすごくよかったチョン・ミョンフンとN響が
来年2月にマーラー3番を演奏する。
これなら二日間、公演があるし、どちらかを買えるだろう。
by hideonoshogai | 2010-07-26 18:13 | 音楽 | Comments(6)
年内のマーラー予定は、ミュンヘン&メータで1番、バイエルン&ヤンソンスで4番の、2曲のみです。
マーラーイヤーやっちゅうのに、寂しい限りです。
もっと聴きに行かなくては。。。。
バイエルン今年も来るんですね。4番は弦が美しいですからきっとバイエルンの演奏はすごく良いでしょうね。
8番だけは、まだライブで聴いたことがないので、どこかで聴きたいと思っています。