ペレーニ



先週金曜、職場から2時間半かけて青葉台のフィリアホールまでペレーニのチェロを聴き行ってきました。
フィリアホールは2月の団十郎さん以来。
ペレーニを最初に聞いたのはもう10年以上前。
その時はN響定期でドボコンを聴いていますがステージから遥かに遠いNHKホールの3階自由席だったのに対し今回はホールがこじんまりとしてチェロ・ソロには最適の環境です。

プログラムは
バッハの無伴奏6番
ブリテンの無伴奏チェロ組曲2番
そしてコダーイの無伴奏チェロソナタ。

ペレーニはチェロを抱えて舞台に登場し椅子に座ると調弦などをすることもなく
直ぐに演奏を始めました。

いきなり6番からはじめてしまうところがこの方の凄さ。
このバッハはとても自然で清らかで・・とにかく音が美しい。
右手がほとんど動いていないのにどうしてあんな音が出せるのでしょう!?

実際にバッハ弾いているのを見ると、弓はほとんど元弓しか使っていない。
あの位置が弓を一番コントロールしやすくて、音を自在に変化させることができるのか?
いや、これはペレーニだけができる神業じゃないか?

ブリテンになると右手の運動量が増え、その分だけ音がもっと広がって聞こえます。

そして圧巻はコダーイ。
ややもするテクニックの難しさだけが強調されてしまう難曲ですが、
とにかく旋律がこんなに美しいのか、と感激を新たにしました。
ペレーニいとも簡単にしかも完璧に弾いてしまうので、あの曲が物凄く簡単な曲じゃないかと錯覚してしまいそう。

2時間半かけてフィリアまで行ってよかった。
ブリテンもコダーイも生を聴くのは今回が初めてでしたが
ペレーニの演奏で聴けて幸運でした。

ちなみに、この日の演奏はNHKが収録しており、FMでオンエアされるそうです。

という訳で本日の音源はペレーニ大先生のバッハ。



これ見ていると先週の感動が蘇ります。
今回は残念ながら直接お話する機会がありませんでしたが
次回は是非感謝の気持ちをお伝えしよう。
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by hideonoshogai | 2010-05-06 18:28 | チェロ | Comments(10)  

Commented by ひぐま at 2010-05-06 22:48 x
こんばんは!フィリアはこじんまりしていて、なかなかよいホールですよね(私、近いし)。このペレーニのチケットは全く取れなくて、残念でした。FM放送があるんですね。TVはないのかなあ、聴きたかったです。
Commented by hideonoshogai at 2010-05-07 09:17
私も最初は諦めていたのですが、石坂団十郎さんのリサイタルの時にダメモトでチケットセンターに行ったら、最後の残り数枚があり本当にラッキーでした。
あのホール、とても響きがいいですね。駅から直結で雨にも濡れないし。ただ私の場合青葉台駅まで遠い、のが難点です。
Commented by ko-usagi at 2010-05-12 21:45 x
ペレー二さんのレポート楽しみにしておりました!
YouTubeも見せていただき、わたしも生でぜひ聴きたくなりました。
あ、このYouTube素晴らしいですね。シフのピアノは大好きなのとベーゼンドルファーのピアノの音とチェロの響きが、別世界に連れていってもらっているようです。(大袈裟ですね・・・)
明日、息子にも見せてあげようと思います。
Commented by hideonoshogai at 2010-05-14 18:15
ko-usagiさん、こんにちは!いつもありがとうございます。
ペレーニ大先生の生、是非、次回聞いてください(←といってもなかなかチケット取りにくくなってますが)。
ところで↑の息子さんの動画拝見しました。
なんか右手が素晴らしいですね。
右手が確実に弦をとらえています。
特に4:18で小指が離れていますが、これはなかなかできない事でびっくりしましたよ。
歌心もありますね。2:09~2:17の第2主題のとこ、子供の演奏とは思えないぐらい大人びた音。
将来がとっても楽しみですね。
Commented by ko-usagi at 2010-05-15 06:30 x
ペレーニさんの動画、息子(4年生)にみせました。のめり込むように見入っていました。弓が果てしなく音を奏でるところも、消え入るところも絶妙です。
そして、左手の力強く正確なタッチ、「こういうふうにやりたい」と言って、練習のときめざしてがんばっています。
 ペレーニさんは音色も何もかもすばらしいです!来日されるのをチェックして、これはぜひ聴きに行かなくては!いいものをいっぱい聴きたいです。
わたしたちはこのごろ弓専門の職人さんと出会い、そこで毛替えをしてもらっています。その職人さんが「一流の音楽家、とくにむかしの巨匠達の演奏をいっぱい聴くといいよ。彼らの音楽は個性があふれているよ。」と言って、ヤニグロ、フォイヤーマン、ペレーニなどなどの名前を教えてくれました。そして「いい演奏だけ聴かせてあげるといいよ」とも。
Youtubeでいくつかしか見つかりませんでしたが、誰とも同じでない独自のものは得難いですね。
また、すてきな音源紹介していただけるのを楽しみにしていますね。
Commented by O.T. at 2010-05-15 17:58 x
ペレーニ、名人芸ですね。
弓幅使えばいいってもんじゃないですね。
勉強になりました。
チャイ5に活かしてみようと思いますが、そんな簡単に出来たら苦労しませんね。
Commented by hideonoshogai at 2010-05-17 17:46
ko-usagiさん、こんにちは!
毛替えが上手い職人さんを見つけられて良かったですね。私は今のところ年2回のペースですが、やはり張り替えたばかりの弓は弦との吸い付きが違いますね。
できれば年3回にしたいですが、なかなか工房へ行く時間がないです。
Commented by hideonoshogai at 2010-05-17 17:46
OTさん、こんにちは!
ペレーニ大先生の音の出し方はほんとに凄いです。
力をいれずに最小の動きでしっかり音を出す。これは一見簡単なようで凄く難しい。
定演まで2ヶ月切りましたね。
チャイ5は難所がたくさんあるから大変。チェロにもヴァイオリンと同じ動きを要求するから堪りません。でも聞かせどころもたくさんありますね。

Commented by あんこ at 2010-05-26 06:28 x
この動画は、何度も見たくなります。
指使い、弓使い。専門的なことは、分からないのですが、とても見やすくて勉強になります。音楽もきれいだし・・・。
また、楽しみにしています。
Commented by hideonoshogai at 2010-05-26 18:48
こんばんは!日本でも主要オケのトップ奏者やソリストがペレーニをお手本にしています。
何気なく自然に弾いているようで、こういう弾き方が難しいんです。
右手は特に親指の形に注目です。第1関節が曲がっています。
チェロはじめてしばらくは右手親指が伸びきってしまいがちですが
これをできるだけ早く矯正するのが、ボーイングをマスターする近道です。

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