バリリのK516
大学時代、全体練習がおわった後、
よく先輩の部屋に皆でおしかけレコードを聴きながら音楽談議に花が咲いた。
必ず聞いた定盤はバリリ弦楽四重奏団のモーツァルト全集だった。
アマデウスやスメタナSQが当時はまだ現役だったが、
バリリ弦楽四重奏はすでに活動をやめていた。
なので彼らの演奏はレコードで聞くしかなかった。
バリリの音はとにかく美しい。そして音になんとも言えない気品がある。
その透き通ったバリリの音色を聞くだけで幸わせだった。
バリリのモーツァルト弦楽四重奏曲全集はそれから20年ほどたってからCDで再発売された。
モーツァルトやベートーベンの弦楽四重奏のほとんどをそのCDシリーズで聞く事ができたが、
モーツァルトの室内楽の最高傑作と言われる弦楽五重奏ト短調K516だけは音源がバリリ
ではなくアマデウスSQだった。
Youtubeでもバリリの動画を探したが見当たらず諦めていた。
ところが、最近、たまたまバリリの弾くモーツァルトの弦楽五重奏の音源を、
こんなところでみつけた。
楽譜を眺めながらバリリが聴けるなんてもう感激!
こういうところでバリリのK516に出会えるなんて
全く想像もしていなかっただけに嬉しくてたまらない。
バリリのモーツァルトは本当に美しい。
4楽章のアダージョ。
本当に素晴らしい。なんかもうこれ以上の深い哀しみはない。
そんな音色だ。
追記:音源の聞き方
1 NMAオンラインの イエスをクリック
2 Chamber music をクリック
3 String Qintet の「i」をクリック
4 K516の聞きたい楽章のスピーカーマークをクリック
5 6090のbarylli をクッリク
戻るときは左上の table of contents をクリック
by hideonoshogai | 2009-12-14 12:14 | 音楽 | Comments(2)
その時の第1ヴァイオリンはバリリの大ファンでまさにこういう弾き方を真似して弾いていました。私もバリリSQは大好きでウェストミンスターのシリーズはほとんど持っていますが、このK516が違うのは本当に残念でした。
それがこうして聴けるとは大感激です。これがCD化されてるならほしいですね。
ダンベルドアさんも、バリリの音源ほとんど持ってらっしゃるんですね。この録音リストの記録を見ると1953年(ムジークフェラインSQでアップされているもの)と1955年(バリリSQ)と2回録音されています。是非どちらかCD化して欲しいですね。